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武道カラテ稽古日記

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明日は「立春」…思い出す事

 暦の上では明日「立春」…なのに今週は寒気が強いそうで、各地の皆様、風邪等に注意致しましょう。
どうやらインフルエンザが小康状態なのに巷では「ノロウィルス」が流行っているそうです。
どこにでもある「ウィルス」でそれに効く薬はないそうです。

吐き気や下痢が、酷くなるそうです。
そういえば数年前、私もかかり、大層苦しんだ記憶があります。
これも、コマメな手洗い等を敢行するほかないそうです。
こんなことで体調を崩していては、何にもなりません。
ふだんから、心がけなくてはなりませんね。

さて、人の「身体」には大なり小なり「免疫」があります。
病気や「ウィルス」に対する免疫も、そうですし、私たちの稽古にもそれは観られます。
俗にいう「打たれ強さ」という代物です。
ただ、だからといって「打たれ」続けていればいいというものでもありませんが…。

「人って、こんなに思いっ切り、人の事を殴ったり蹴ったり出来るんだぁ」
初めて総本部で組手をしたときの「その時」の感想です。
相手は、私と同じ(といっても、私は中学で他流派の初段でしたので丸っきりの初心者ではないのですが、相手にまともに当てにいくのは…)で初心者です。
相手の顔の表情を何故か、覚えています…ともかく必死の形相で、向かってきます。
…私は、何故か冷静にそんなことを考えていましたが…殴られた刹那、言葉は悪いですが…
「この野郎…倍返しにしてやる」と思い…あとは乱打戦から相手の蹴り足をとり、軸足を払い倒しました。そして、その次の相手も、それ以上に必死の形相で向かってきました…。

初日だというのに計九人との組手をやらされました。
そのうち後半の三人は皆、上級者の先輩方…案の定というか何と言うか…ズタズタにやられました。
帰り道一時間余で家につくところ、二時間以上もかかって帰った記憶が蘇ります。
満足に歩けなかったからです。
そして、次の日の朝目覚めたら首からした全身筋肉痛と無数の打撲に暫く起き上がる事も出来ませんでした。本当に「こんなことで続けられるのか、やめようか」と真剣に思い悩みましたが、少しずつ「この借りを返さなくては…」という思いが強く現在に至っている…ような気も致します。

その時から当時、痩身だった私は「どうやったら打たれ強くなるか、どうすれば打たれなくなるか」
真剣に腕と足の骨が金属だったら…などと夢想した時でもありました。
今となっては笑い話ですが、当時は真剣に悩んだもの…それが「打たれ強さ」と「打たれる事の怖さ」の克服でした。

そして、その試行錯誤は今も続いています。
効果的で即効性のあるものは、当然ですがありません。
やはり、日々の稽古の中で身体を鍛え、その打突に耐えうるものを作り上げ、それにも増して揺るがない「心」と「意」を作り上げていく事に他なりません。

少しでも手を抜いたり怠けていれば、すぐにその「鋼」は、忽ち「鈍ら」になってしまいます。
限りのある身体ですが、それを最大限そして有効に使い続ける事が出来るのも「心」によります。
人は「心」そして「意」によって動くものです。
そして、時としてそれは、自身の隠れた能力を引き出してくれるものでもあります。

ただ固いモノに立ち向かい、自らの拳足を鋼にする法もありましょうし、否定はしません。
しかし、それも「意」あればこそです。
そして、それこそが「その答え」ではないかと、密かに思ったりしています。

さて、次頁では、具体的な「打たれ強さ」そして「身体強化」について述べてみましょうか…。
by katsumi-okuda | 2010-02-04 00:21 | 稽古日誌