2009年 10月 31日
何事も「しなやかに」そして「柔軟」に
このところ大切にしている「稽古」の一つとして「柔軟運動」があります。
勿論、稽古前のストレッチは、当然なのですが、それ以外でも「運動」として取り入れています。 それほどまでではないですが、体操の選手たちは、柔軟を一つの運動として一時間以上も行います。 また、脚の格技「テコンドー」も、柔軟運動だけでも稽古の多くの時間を割くそうです。 そして、身体が、柔軟であれば血流やリンパの流れに良く「健康」のために良いともいわれています。 無論、「組手」で強く巧くあるために。 例えば、相手の上段を楽に蹴れるようになるためや、打たれた後の回復力のためにも、それらは大きな役割を担う一つの要素となります。 特に背中の「しなやかさ」は、足裏から出される「力」を足腰に伝え技の威力として転嫁させる大切な要素の一つとなります。武術・スポーツでいうところの「リラックス」「脱力」とは、まさに「ここ」を指すモノだと実感しています。 それを作るための一つの稽古として「柔軟」を重視しています。 また、年と共に身体が固くなることによって、考え方や感じ方まで「固く」なってしまいがちになることが、あると言います。そんな弊害を少しでもなくせるためにも、心身の「しなやかさ」は大切かと思う今日この頃です。 年をとっても、筋肉とそして「しなやかさ」は、つけられるものです。 そのことを信じ、少しずつでもいいですから、自分の器量にあった「柔軟」を心がけていきたいと思っています。 また、どんな物事に際しても、「心のしなやかさ」も大切だと実感しています。 私たちは、特に選手稽古などは、年間を通し厳しく辛い鍛錬と向き合わなくてはなりません。 それをやっているときは、無論みんな必死の形相で頑張ってはいるのですが、ふとした時、私たちは、冗談をいったり、厳しい稽古を楽しむかのような表情をよくしています。 それも、知らず知らずのうちに…ですが、多分、長年の経験なのでしょうか、辛く厳しいことをいかに楽しく有意義に感じながら出来るよう、稽古をする全員が、心がけているのです。 不平・不満を言って、それで治るモノなら言いもしましょう。 ですが、世の物事、そうとばかりもいかないもの。 ならば、言わなくていいでしょう。逆に楽しく努めて明るく振る舞うことでしょう。 それが、出来るようになるのも修行の一つと思っております。 私は、元来、喜怒哀楽の激しいタチです。 ですので、余計にそのことに腐心します。 人との接し方で、相手に出来る限り不快感を与えない姿勢・態度をとれる心根を作ることも、牽いては 自身のカラテに還ってくるものと思っています。 自然体であり、明朗であり真摯であること。 それこそが、組手の姿勢であり、一つの極意でもありましょう。 何事も、「しなやかに」そして「自然体」でありたいと願います。 まずは、自身の健康のためにもご同輩の皆様…それを主に行いましょう。 そして、加えて出来るなら「腹と脚」の鍛錬をお忘れなく。
by katsumi-okuda
| 2009-10-31 01:49
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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