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武道カラテ稽古日記

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神奈川県大会…壮年・年長者の戦いとは

 今回の大会の特徴の一つとして「壮年部」出場者が、比較的多かったことがあげられます。
そして、その戦い方について感じたこと、そして今後のことを思考してしまいました。

 選手の層としては三、四十代が大部分(私と同年のS場さんだけが五十代!?)
その戦い方と体力、技術力は、以前に比べかなり「一般」のそれに近づいている感があります。
そのせいか、どうしても真正面からの「体力勝負」が多勢を占め、結果、身体に優れている者が勝者となる図式が多く見受けられました。

 それが、良い悪いではなく、これからを思考したとき、試合のあり方を考えたいと思っています。
単に「ガチンコ勝負」だけではない「攻防の妙」を織り込んだ競技規定を思考し実践していきたいと想っています。

 今回、S場さんは、考えることがある戦い方を要所々で見せてくれました。
そして、その結果の一つとして見事な中段の逆突きでの一本勝ち。
ただ、それに固執し過ぎ単調になってしまった次の試合に関しては、ご本人も悔やまれることだったと思いますが、それにしても、天晴でした。
並みいる若手(!?)を退けての入賞は、賞賛に値しますし、今後の稽古の糧にして頂きたいと強く思いました。
そして、応援に駆けつけた全員が、S場さんの戦いに感服し感動したことを伝えたいと思っています。
 まだまだ、そして「これから」です。お互いに往生際悪く、シブトく精進致しましょう。

 どこの道場でも、壮年部の割合が増えております。
そして、試合を希望する者も、多くあると聞きます。
そこで怪我の発生を極力抑えた試合規定のもと誰もが、競える「競技」を私たちの団体の独自性の一つとして世に問うてみたいと思っています。
加えて、名ばかりの「何十人組手」から抜け出した芯の「昇段規定」の改訂を思考しております。

永く「カラテ」を通し、よりよい日常をおくれるようにしていくことが、道場の一つの役割。
試合、そして昇段…それらを一つの目標としていけるよう明確なものにしていきたいと思っております。年だからといって実戦から遠のいていては「極真」の名が廃るというものです。
年だからこそ、出来ることを思考し実践していくことが、大事であり、私たち年長者の責務だと思っております。
 いつも、壮年部の皆さんの試合を裁いていてつくづくそう感じてなりません。
by katsumi-okuda | 2009-10-11 23:55 | 稽古日誌