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武道カラテ稽古日記

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齢を重ねても

齢を重ねても_a0026020_22205267.jpgここ数日、冷たい雨が降り続いています。
土曜の稽古時には「霙(ミゾレ)」が振り泥んでいたようです。
道場の中は、道場生の人息でそれなりに温かいのですが、少しでも動きを止めると、体中が冷えてしまいます。
…しかるに、動き続けなければなりません…この時節の、これも習い性です。

 土曜も、年長者が多かったのですが、後半は組手稽古三昧。
全力でいかず、自分のタイミングや身体慣らしの意味合いの強い、此の時期の稽古なのですが…案の定、回数をこなしていくに従って、それ也に「熱く」やってましたね。
それは、それで良いと思います。
その気概も、なければ私達のカラテをやっている意味が、ありませんものね。

 しかし、どんなに「齢を重ねても」変わらぬものが、あるものです。強い心も、そして弱い心も、全て「自分」です。
それを知らしめてくれるのが、稽古だと思っています。

私達は、稽古を通し実生活でも、その時やらなければならないことを確かに思い、そしてそれを正しくこなしていくことを旨としているはずです。
しかし、時として「揺らぐ」ものです。
人の心とは、かくも脆く弱いモノです。
それだけに、何をどう捉え、何を行わなければならないか、確かに考える「力」をつけていかなければなりません。

それは、私達にとって組手の時、相手に対峙した時の心根に似ているのかもしれません。
相手に捕われず、自身の熱に浮かされず、その時々の有り様を刹那に正しく捉え処理していくことが肝要。

力任せだけ、熱情だけで組手も物事も、先へは進めない。
時に退き、時に捌き、時をもって一つ歩を進めれば良し。
それを深化とも言い、正き道とも確信している。
by katsumi-okuda | 2009-01-25 23:18 | 稽古日誌