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武道カラテ稽古日記

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次に「来る」人達に

 ご覧になっている皆さんも多いと思いますが「You Tube」に私達の団体の映像が次々とUPされています。
担当されているS場さんの編集技術は玄人はだし!!です。毎回楽しみですし、今後とも映像とともに私達のやっている事の一端が、広く多くの方々に正しく認められる良い機会だとも思っております。
 
色々な映像が流れている中で「どうかと思う」「何だ是は!?」と疑問に思うものも少なくなく、正しい「カラテ」の一端が世間に伝わればとも思い、映像のUPに踏み切りました。
出来れば「技術編」ものせていきたく思っていますので、気を長くして待ってみて下さい。

今日、世間では「成人式」でした。
平成になって生まれた人達が成人する…昭和の生まれの私達には何とも感慨深いモノもあります。

仕事柄、多くの方々とお話しをさせて頂く事があります。
その中で子供たちの生活や成長等についてのご相談が、少なくありません。皆が皆、生まれたままの純なままに正しく大きく(成人)なってくれるなら、それにこしたことはない。

しかし、正しい成長とは、本人にとっても又その周りの者にとっても、時として「苦難と苦悩」を強いられる事でもありましょう。それをどのように正しく「受け止める」かが、大事となります。

 誰もが、そのとき失敗や後悔の連続に苛まれます。
十代の頃、煩悩の固まりの私は「人より目立ちたい」「人より勝れていたい」しかし、何をしていいか、分からない。
親の言う事も先生の言う事も、正論…だが、それをただ黙々とやれるだけの甲斐性や性根がなかった。今にして思えば、勿体ない話しです。時を無駄に過ごしたのですから…しかし、その「無駄」が、あったからこそ、先の集中力も生まれたのだと(都合良く)解釈しています。

 曲がりなりにも、人に教える立場になり年相応の分別もついたつもりでおりますが、頭の中は未だ々「小僧」のまま…
そんな私でも、少なからぬ経験から「次にくる人達」に助言の一つも出来るモノと思っております。

何にせよ、どんなことでも良い。
格好が良かろうが、悪かろうが、ともかく自分なりの楽しみを見つけ何事にも当たって欲しい。世につまらぬ仕事等一つもないのですから。どんな仕事でも、それは巡り巡って自分を育てる糧ともなるのです。今は、そのことを理解し難いかもしれない。しかし、それで良い。

頭や理屈をこねる前に、まず「やってみよ」です。
悩んで過ごすも一日、勉学、労働そして稽古に汗して過ごすも一日…どちらが良い悪いではない。その全てが、自分と心得、そのすべてをこなしてみましょう。
何事も、片方だけやったのでは都合が悪い。悩みそして楽しむ、その両方を経験し、出来れば多くの体験をしてもらいたいと願います。
それが、牽いては自身を強く、そして人に優しくなれる礎ともなるのですから…。

どんな人でも、心や頭の中で相反する二つの「思い・考え」が交錯するのが常なのです。
「勉強しなくちゃ…でも、遊びたいし…」結局、言い訳を適当につけながら「遊んでしまう」
人とは、どうしても楽な方に流れてしまいがち…。でも、心の中では「後悔」の二文字が、たえず意識せずとも漂うもの。その多くの「後悔」の果てに、人は正しい選択と適度な息抜きや方法を身につけていく。しかし、若い頃、そして人によっては、それらが中々上手くいかない人も多くいる…。

それでも、いいと私は思っている。
ただ、その「後悔」を意識する事を忘れてはならない。
後悔を意識している限り、必ず「やれる時、やらなければならない」と思える時が、やってくる。
「後悔」とは、次の「やらなければならない機会」に何をすればいいのか、正しく考えられる、より多くの良い材料を持っている事にほかならない。

人とは、そんなに大層なモノではない。
たえず「悩み」「回り道」をしながら日々を進む。
それも私は「修行」だと、確かに実感している。
ただ、そのことを受け入れる若い人達も、そして周りの特に親御さんたちも「覚悟」は必要。
覚悟なくして相手を受け入れる事は、出来ない。
相手を「理解」するとは、全てを良しと受け入れるのではない。悪い事も全て一身に引き受ける事と私は心得ている。
親として大人としての「覚悟」を…若き人達も、持たれんことを切望致します。
by katsumi-okuda | 2009-01-12 20:58