2008年 12月 07日
揺るがぬ「心」を試す
一段と「寒さ」が、厳しく感じます。
稽古終わり、ドアを開けて掃除をしているときの寒気は、完全な「冬」です。でも、寒いならサムイで、ずっとそうなっていて欲しい…なまじ「暖かくなる」と気が緩みますし…。 しかし、明日は「審査会」ですから、皆の為には少し「暖かい」ほうが、いいかもしれませんね。 帰宅後、K-1を観ました。 何なんでしょう!?あの「決勝戦」の体たらく!!反則負け!?勝ち!?どちらにしても、もし自分が金払って観に行っていたら「暴動モノ」ですね。テレビでのコメントの通り反則を犯したバタ・ハリ選手には、それ相当な厳罰が下る事でしょう。 どんな競技でも、当然の事ですが、懸命に練習した選手全員そして観客や関係者の思いを踏みにじる反則行為は、許されるものではありません。 例え試合の流れの中にあって故意でないにしろ、反則は、それを行った選手の「精神的な脆弱さ」を物語るものです。 私達は、特に「武道」に矜持と誇りを持っています。 勝つにせよ負けるにせよ「形」を大事にします。 何をしても勝てば官軍では、何をもって武道としているのかわかりません。 誰でも「競争」であれば、勝ちたいのは当然。また、勝つ為に懸命な努力を惜しまないのも当たり前。しかし、勝敗は時の運。戦いのときを心を「無」にして過ごし、その結果は、その後に委ねるもの。 相手のある競技の場合、相手がいてこそ自身の良き所、悪しき所が分かる、知らしめてくれるものである。故に武芸では「礼」がある。戦いの初めにも、その最中にも、また終わりにも…。それなくして「武道」は語れない。 相手を「力」でねじ伏せる組手は、初級。 技で翻弄して中級。 そして「意」で征し、互いに傷つかずに修めてこそ上級。 それを希求しなくて何の武道か…。 難しいからこそ求めがいも、あろうというものです。 明日の審査会でも、たとえ厳しい「十人組手」が、あろうとも、それを各自が体現してもらいたいと願って止みません。 汚い力任せの組手は、望みません。 最後まで「正しく」「型のような組手」「組手のような型」を目指してもらいたいと思います。 それが、私達の「カラテ」ですから…。
by katsumi-okuda
| 2008-12-07 01:29
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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