2008年 05月 08日
内なる「力」を…
さて、日よりも良く、身体を動かすには最良の日々ですが、最も注意して動かさないと怪我の多い時期でもありますね。暖かくなり始めと涼しくなり始めのとき、最も救急車の出動が多いと聞いた事があります。
クラブでも、そんな諸注意がされる時期でもありますから、私達指導する側も、心して取りかかる時でもあります。 と言っておきながら…いつも乍ら「怪我・故障」だらけですので、人様にあれこれ言うほど説得力がありません。 「健康でなければ、真の強さはなし得ない」 特に武道と名のつくカラテを標榜している私達ですから、それを率先していかなければ…ところが、中々難しい!! 実戦を旨とし、鍛錬・実戦を繰り返している限り、怪我は付き物…と聞いたふうなことを考えてしまいますが、本当にそうなんでしょうか…。 外側の表層筋を鍛える事も大切ですが、内側を意識した動きを実践してこその武道だと思っています。 若い頃は、パワーとスピードまかせでも、構わないでしょうし、大いに鍛えるべきだと思います。 しかし、そればかりを追求していては、正直身が保たないのも事実です…年を重ねると余計、身に詰まされます…。 長年の無理がたたり、アチコチ故障した挙げ句、今まで色々な方法を試しております。 どうにか、故障部分にこれ以上の負荷をかけずに動かす術を少しずつですが、実戦でも使えるようになってきましたが、これも、一つずつ思考しながら稽古・鍛錬を積み重ねていかなければ、効果が薄れてしまいますから、まだまだと思ったりします。 床の反力は、使いますが、床を蹴らずに身体の内側の筋骨を一瞬固めたり、蹴り特に前蹴りは、床を蹴らず身体の前方への軸移動と骨盤操作によって全体重を蹴り足の一転に集中させ、目標に向かって蹴り足を加速させていく…簡単にいうと「膝の柔軟さ」を意識するということでしょうか。 回し蹴りは、当てる高さによって身体の回転力を上下に振り分け、成る可く同体(俗に言うナンバ)にて自身の重さを蹴り足の一点に荷重。上段の回し蹴りは、上方に伸び上がる回転力であり、下段は床に沈み込む回転力、そして中段は、その真ん中、中段が回し蹴りの基本となりますね。 ヒントは、時と場合によって、背中を使うか腹を使うか…です。 ふだんから、床を蹴らずに歩く方向への軸移動を思考したりしています…たまに厄介だと思いますが、これも修行です。 立つ姿にしても、そうですね。 姿勢とは「勢い」です。立ち姿に自然な勢いが、無ければいけません。無理せず無駄なく、自然な立ち居振る舞いこそが、武道の要ですから、皆さんも心して気長に取り組まれてはいかがでしょうか…。
by katsumi-okuda
| 2008-05-08 00:39
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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