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武道カラテ稽古日記

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姿勢…色々

姿勢…色々_a0026020_2223749.jpg町並みの桜も、今年は長かった…また冷たい雨がやってきました。一雨来るごとに本当に暖かくなってくることでしょう。色々な花が咲き出しています。さして手入れをされていないにも関わらず…何か健気にも見事にも思えてなりません。

 人に教える仕事を生業としている関わり上、時として自身の勉強も怠らないようにしなくてはなりません。
いろいろなセミナーや講習会・勉強会に顔を出します。

その時、面白い話しを聴きました。
「○の半分を黒く塗って一列に並べて下さい。」という指示があったとします。すると…不鮮明な指示の為もありますが、その書き方はいろいろになります。上下右左のいずれか半分を塗る…そして、縦横又は、ばらばらに並べてしまう。

言語だけの伝達とは、どれだけ不鮮明か、また注意が必要か。教える方も教わる方も…。
時として私達大人は、常識にとらわれ過ぎ、又は偏重した考えや意識の為に解釈を違えてしまう事が、間々あるもの。

話す・聴く姿勢を正すとは、全ての物事の基本。
いつでも、真摯な姿勢を保つ事が、すべての上達の源。
私の弟子達の中で大成した者の多くは、その姿勢に秀で、それを真摯に継続出来た者…例えそれが、幼い道場生でもしかりです。

組手においても「姿勢」の正しさは、必須です。
正しい姿勢は、相手の全てを見据え、攻防の間を紡ぎ出す事が出来ます。組手の第一歩は「観の眼」と良く言われます。
その「眼・目付」も、正しく揺るがない、それでも自在な姿勢がなくてはなりません。どこを攻めるにしても、どこを攻められるにしても「相手の全体を見続ける」こと。それなくして組手の先は、ありません。
…無論、それを維持し続けられる「平生の心」を保つ為の鍛錬を忘れてはなりますまい。

何につけても、真摯に素直に物事に接する事の大事さを私達大人が、忘れてはなりません。その「姿勢」を子供達も観ていてくれてますから…。
by katsumi-okuda | 2008-04-07 23:04 | 稽古日誌