人気ブログランキング | 話題のタグを見る

武道カラテ稽古日記

ブログトップ

深化すること

「この先、いつまで稽古が出来ますかねぇ…」
よく年配の道場生の方々と話しになる事があります。
私達の年代になると一つのテーマでもあります。ただ淡々と稽古を続けていくのなら、手足が動かなくなるまで出来ると思いますが、私達は「実戦」を旨としていますから、話しは簡単には納まりません。

「年相応な組手を心がけていきましょう」と私は、よくお話しをします。ただ、これも「年だから…」という否定的な考えでない事を留意すべきなのです。

「強い者も賢い者も生き残ったのではない。ただ、変化した者だけが、生き残る。」
どの歴史書だったかは失念しましたが、先人の言葉で私の好きな言葉のうちの一つです。

同じ稽古をしていても、その「質」は高められていかなければなりません。漫然と流す稽古に意味は無い。一つ一つの動作にその時の意味を見出す事が肝要。

「型は、理論です。簡単に言えば公式です。その公式を正しく身に付けなくては応用も出来ないでしょう。」
「基本さえ正しく出来ない人に本当の瞬発力のある攻防は、出来ないと思いなさい。」
「綺麗ごとではなく、人は簡単に倒れない。しかし、タイミング良く技が、極まればいとも簡単に倒れもする。但し、一分間に無数の打突と衝撃の最中にそれを出さなければならない。そして、それこそが、私は「技」だと思う。」

このようなことを思考しながら私は、稽古に臨むよう心がけている。形にはめられた不自由な動きの中にあって「自在」を求めていく…そうすることで、まだ使われていない筋骨・筋を使いこなすこと。
…今は「手の指」に「意」を使っていますが…これも難しくも面白くも趣があります…。

 それらを通しての「年相応のカラテ」です。
少なくとも(実感として…)六十路までは今の組手を深化させ若い人達と互角の「殴り合い」をしていくつもりです(^^)
迷惑で厄介な年寄りになるつもりです。そして、その先は…
自分でも「お楽しみ」にとっておくことと致します。
by katsumi-okuda | 2008-03-14 00:07 | 稽古日誌