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武道カラテ稽古日記

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覚え方人それぞれ

 連休開け、何故か「暑い」です。
今年の夏が思いやられます。不意に暑くなったきがします。
子供達でさえも、暑さにやられているようです。

そんな中、夏までの課題として各人が「新しいこと」を覚えなくてはなりません。もちろん一般のみなさんも、ですが…。

特に型の覚え方は、人それぞれのようです。
体験的にですけど、理数系の方は「頭」で理解してから(順序立てて)でないと「入らない」ように思われます。また、そうでない人たち(特に子供達)は、感覚的に「全体の流れ」として「入る」ような気がします。
ちなみに私は後者ですが、年とともに流石に覚えずらくなっていることも事実ですから哀しいものがありますね。

一つの型の手順を覚えるだけなら、そう時間・手間はかかりませんが、それを意識せず型の「流れ」や「テーマ」を熟考しながら表演出来るまでには、人にもよりますが最低一年以上は、かかると思われます。
 
 よく言う事ですが、型にはそれを行う人それぞれに効用があると思います。一つには(やる人全員)それをやっていくことによって武術的な身体操作が容易になるということです。
型はそのための「ひな形」と考えても構わないと思います。
どんなことでも我流で動かす事には、限界もしくは無駄があります。その無駄を取り去り、限界を広げていくのに最適なマニュアルが型であるとも言えるでしょう。
 ですから、初級者、上級者それぞれに意味合いが、あることを各人が自覚し稽古に臨んでもらいたいと思っています。

単に難しい型を多く覚えるのではなく、一つ一つの型の意味合いを知り稽古に臨まなくては、それこそ形だけになってしまいますので、特に上級者そして簡単に覚えてしまう少年部は要注意です。

その結果でしょうか「適応力」と言う点でも、それらは意味合いを発揮するようです。
 ここのところ、試験的にですが、子供達に組手(相対・スパーも含め)の際に「相手の手足を刃物だと思って、しっかり受け返しなさい」と指導しています。
 すると型をしっかり、やっている子供達は、その意識が大変高く無駄な打ち合い(胸を開けてのドツキ合い)は、影を潜め軽快な攻防を体現してくれています。ある意味目を開かされる思いがしました。私達の目指しているカラテの一端が、そこにあるような気がしてなりませんでした。
 今後、私は、特に子供達の「安全」と「競技」の両立の為にこれらを元に考えねばならないと改めて強く思いました。
by katsumi-okuda | 2007-05-10 00:23 | 稽古日誌