2007年 04月 30日
大会講評…2
怪我・不測の反則…
直接打撃制競技の極真カラテにおいて怪我はつきもの…。 さて、本当にそうなのか今回は考えさせられてしまった。 辛口になるが、今後の為に苦言を呈することにします。 まず全体に言えることとして技の精度もさることながら、基本と成る「体力」が整っていない人が多くいたこと。 叩かれることを前提とした「腹・腹筋強化」が整っていない。そのために不要な苦しみを負うことに成る選手(少年部も含め)が多い。 定められた規定時間を戦うだけのスタミナがない。 本戦だけではなく延長まで戦い抜く体力を造り上げてこの場に上がらねば何の競技か…。 そして、競技としての「技」が未熟な者が多くいたことは、真摯な大会であっただけに残念で仕方ない。 たとえ認められた攻撃であっても、まともに狙えない精度の不確かな技は技として使うべきではないと断言する。 相手を尊重して全力で戦う競技が極真カラテである。 その矜持に法った正しい攻防を出場される選手そしてそれを指導する諸先生方は、無論私共も猛省・研鑽しなくてはならないと実感致しました。 競技はたしかに「勝敗」を決するもの。 しかし、何がなんでも勝てばいいのではない。 正しく全力で勝たねば何の意味も無い。其れが出来ないのならば全力で「負け」を潔く認めることこそ「武」と知らなければならない。 子供達によく言うこと…。 「試合前後に相手に対して「ありがとうございました」と言うのは何故か…それは、勝つにしても負けたにしても相手によって自身の長所短所を教えてもらったからなんだよ。その心を大切にし稽古・試合に臨まなければならないんだ。そのことだけは決して忘れてはならない。それを大切に思い活かしている人たちは、必ず有意義な糧をこのカラテから得られるものと知りなさい。」 今一度、その言葉を自身に振り当て熟考したいと思った大会でもありました。
by katsumi-okuda
| 2007-04-30 00:21
| 格闘技イベント
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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