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武道カラテ稽古日記

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寒の戻り…ふと閃くこと

 何やら「寒の戻り」のようです。
風邪も流行っているようでもあります。
皆さん、くれぐれも体調管理のほどご注意下さい。ちなみに私は、朝は「別人」と化しています。体中、痛みに苛まれそろりと起き上がらなくては事が始まりません…稽古の為の後遺症(!?)完全休養しなくては治らない「傷&痛み」の数々…この時間帯が一日の中で最も嫌いです(何故か、それなりに朝稽古はやってしまいます…哀しい性)

 それでも春は何か心漫ろに嬉しくもあります。
桜の木々は、身体一杯に色を放とうとしていますし、川面に当たる日差しに波間は柔らかく見えたりもします。単色の冬も良いのですが、彩りと季語の多い春を楽しむ気色を楽しむ心を持ちたいと思う早朝でもあります。

…朝早く独り稽古をしていて「ふと気付く」ことがありました。
独り相対(組手)の稽古をしている時…「相手の攻撃に限りが有る」
と思い当たりました。確かに突き・蹴り、そして相手の動きは無限大に有るように思えるのですが、所謂、実際の攻撃のパターンにはある程度の「決まり・法則」が存在しています。無数に思えるのは、自分が描き出しているモノであって、その実際は限られた攻撃のパターンによるものでしかないと思い当たります。

 相手を攻撃している自分を思い出しても、また過去のさまざまな試合を映像で確認しても(実際にリアルタイムの試合を観ていても
…やはり、それには「決まり」があるのです。
では、それが具体的にどういうモノか言葉で言い表せるか…というと、それは「難」となってしまいマス…申し訳ないです。
 ただ簡単に言うと同じ「人」のやることは「同じ」と言う事です。
その技の強弱はあるにせよ、決められた箇所を決められた技で狙ってくることに変わりはないのです。
 そして、そのことを身体が「理解」したとき、何も考えずに(相手を前に考えてはいないですね。どちらかと言うと感じている)心底安心して心平生にして「相手をする事」が出来ます。

 どうしたらそうなるか…それは、人それぞれだと思います。
稽古を通して掴む、試合を通して会得する…人それぞれだと思います。ただ言える事は、「智」をもって其れ等に臨まなくてはならないという事、その一点です。
 辛い言いようですが、厳しくなければ「稽古・鍛錬」ではありません。日常生活全般、さまざまに出会う「嫌な事」もまた人にとって大切な「修行」「勉強」だと先人は言います。本当にその通りだと、この年になると将にそう思います。

痛めた身体を引きずりながらもその「刹那」を希求し、会得を目指すこと…厳しく辛い事を楽しげに遣って退けてこその一日。
…そうは言っても痛みの無い「一日」を夢想してしまいます(^^)
by katsumi-okuda | 2007-03-15 01:24 | 稽古日誌