2006年 01月 13日
続けられること…その大切さと大変さ
先日、少年部で一人の黒帯が誕生した。
このブログでもよく出てくる「タッちゃん」である。 計6年かけ、はれて立派な「黒帯」となった。 その稽古姿勢・出席率・技量の高さそして実績…一般部のそれと比べても、引けを取らない立派な「黒帯」である。 私は、特に彼の愚直なまでの稽古姿勢と素直さを唯一かっている。 自身は、その昇段レポート(本人にとって、この作文が最も難関だったようです)でも書いているように「不器用だから一生懸命」 やるだけとコメントしていたが、そう思っていても中々実行する事の出来ない難しさを淡々と「継続」出来る「才能」をもっている。 今まで多くの弟子を育ててきたが、技量だけの才能の高さだけなら、いくらでも存在した。 しかし、その大部分は、続かなかった。 そして、実直に稽古をこなし続けた者たちこそ、後にカラテのみならず、皆大成している事実を私は、見ている。 私自身、思うに「続けられる才能」こそが「大切であり最も難しいこと」であると実感している。 そして、この「才能」は、誰もが継続し続ける事で手にする事の出来る「才」であるとも確信している。 何事でも、続けてこそ意味がある。そのことを又小さな弟子に教えられた気がしてならない。 しかし、これで彼も、やっとカラテの入り口にきたと思う。 これから、成長するに従い、悩んだり不安になったりより多くの経験を積むことと思う。 そうした中で人としてより大きく成長してもらいたい。 他者に優しく出来る真の心の強さを自らの苦しみの中から会得してもらいたい。 真の「武」と「徳」を又一つ一つ丁寧に積み上げていってもらいたいと念願する。 そして、嫌でももう少し勉学も勤しんでもらいたいものだと思うのだが…こればかりは本人も私も苦笑いするばかりである。 ともかく又共に頑張りましょう。そして、彼に負けないよう私たちも続けていけるよう努めなくてはなりますまい。
by katsumi-okuda
| 2006-01-13 14:22
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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