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武道カラテ稽古日記

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名古屋にて…サムライ杯そして…

 25日、早朝まだ暗い駅までの道のりを始発に間に合うよう歩く。
その顔と鞄を持つ手が、異様に冷たく痛くさえ感じる。
今日は、朝の九時までに「名古屋入り」しなければならない。
ここ数日、微かに緊張していたせいか、昨日は殆ど寝られなかった。
だが、眠気もなく身体は万全とは、言い難いが軽く感じられる。

 名古屋に向かう新幹線からは秋晴れの「富士山」が見られた。
何か吉兆のように感じられたが…
是非、これからのためにも、そうあって欲しいと微かに感じてしまった。

 名古屋での「サムライ杯」…
初めてお邪魔したが、以前ウェイト制で大阪でも感じていたことだが、特に「少年・女子部」のレベルの高さには、驚かされる。
まして、ヘッドギア無し(希望者はつけても構わないらしいが、殆ど皆無)で拳には、申し合わせたように薄手の「グローブ」と実戦性重視の傾向。私たち関東の安全性からの観点からすれば、異様に感じられた。しかし、そこはレベルの高さ。
誰一人として不用意な怪我をしていなかった。

 機会あれば是非、私たちの選手も出させてあげたいと思った。
ちなみに来期からは「ウェイト制」としても開催されるとの事。若い特に一般と高校生達には良い経験になる事だろうと実感した。
一般部も、そう数は多くないものの一角の選手層の厚さであったことが見て取れた。

 しかし毎回思うが…何故に審判は一年中「半袖」なのだろうか。
ことにこの冬場、出している腕と手の感覚が、なくなるほど「寒い!!」
そして、それにつけても…来年の私たちの大会も、これ以上の寒さになるのだろうか…。
来て頂く師範や諸先生方、そして関係者の皆様には今から恐縮しきり…。
そんなことを考えていたら…何やら偏頭痛まで襲ってきた…泣けてくる。

 試合が終わり、その後はレセプションで歓談。
そのまま二次会へ…と思ったら急に頭痛と腹痛に…。
ために早々にホテルに引き上げさせてもらうことになり、長谷川最高師範初め皆様に申し訳なく思ったが、次の日の午前中の「会議」と夜の「昇段審査」のためにと思い定めました。

 二日目、重い頭と身体を引きづり会議の準備を整える。
と…あることに気がつく。
着てきたYシャツがない??会場に忘れてきたらしい。
…なんと二度目だ…二日前の神奈川でも会場にシャツを忘れたことを思い出し、
少し嫌になる。物忘れなのか緊張なのか、はたまた…。

 逗留しているホテルから師範方と連れ添い指定された駅近くの大きなホテル「アソシエ」16Fの会議室へ向かう。
そこには「世界総極真 御席」の看板が仰々しく私たちを出迎える。
それだけでも、心無しか緊張感が沸き上がる。
両最高師範初め、遠くこの日の為にオーストラリアからキャメロン師範も列席し門馬師範と西岡師範の司会により会議は、始まった。

 内容の詳細については、いずれ「フルコンタクトカラテ」にも記載されることでしょう。
また、詳細(今後の方向性)については、主だった人たちにお伝えするように致しますので詳細は省かせて頂きます。
何にせよ第一歩です。
簡単に済む話ではありません。
そして、無論「覚悟」の上です。
待ち受ける壁を皆で乗り越え、横に並ぶ者誰一人として欠けることなく真の極真カラテ継承に尽力し次代を担う人たちの為に私たち全員で確実に歩を進ませなければならないとそう実感した会議でした。その後、集合写真でどうしたことか私は前列…こんな時に年功序列ですか!?
両最高師範の隣で又緊張です。

 海外は、すでに三十カ国以上加盟決定、国内は十六以上に及ぶ「大きな組織」
それだけでも前途多難は、明白。
ですが、義を忘れては武道家とは言えません。
この歳にして最期の奉公と相成るやも知れません。
それでも私は、自身で最良と感じたからこそ微力ながら勤めさせて頂くことにしました。
そのため多くの道場生には、助力を願うことになるかもしれません。
どうか次代のために私に僅かばかりの力と勇気を与えて下さい。

 その後、長谷川最高師範らと共に昼食を馳走してもらい、少しばかり時間が空いたので一端ホテルに帰還し準備を整え、また門馬師範達と少し談合。
思えば、この二日ばかりずっと人と会っているせいか何気に疲れが…
そう言えば、門馬師範も咳き込み風邪が、悪化しているようだ。
そして、私も頭痛が抜けきらない…。

 日も暮れた六時過ぎ、ホテルに迎えの車が到着した。
外は冷たく寒い。
道中、広い道を直走るが、どこなのか当然見当もつかない。
…まさか「昇段審査」が夜とは、思わなかった。
でも平日なのだから対戦相手も、集めるとなると無理のないことなのかも…

そして、中部総本部長谷川道場に到着。
三階建てのビルの二階が道場。
一階で少し歓談後、寒さに戸惑いながら着替え二階の道場へ。

審査は、基礎体力、型と続き本番の「連続組手」へと進む。
受審者は四人、二十人組手が中年の方と現世界チャンピオンの纐纈君、三十人組手が、知り合いの坂野さん(今回組手のお相手をさせてもらう約束だったのですが…)そして四十人組手が、姫路の米山先生(確か、全日本等で何度かお見かけした…)

連続組手は、どちらかというと「スパー」に近い。
どれくらい考えた組手が、相手によって出来るか最高師範に見て頂く意味合いが強いと感じた。
途中、休憩を挟む折り、あんなときは、こう動いたら良いと指導が入る。
ほんの一言二言だが、大変為になる。

私たち師範は、始め号令をかけていたが、そのままと言う訳にも行かず…
自然、連続組手の列に加わることとなった。
組み合わせの妙なのか、私は米山先生の三十一人目となってしまった。
私の前の対戦相手は、門馬師範。
何気に振り回す後ろ回しが、米山先生の頭部を襲った。
流石…というかなんというか。
そのせいで目が覚めたと言っておられたが…醒めなくていいのに…。

寒い中、立ち尽くしたていたせいか、はたまた体調のせいか…
まったく身体が、動かない。
仕方なく足を止めて打ち合うことになってしまった。
軽く出されているのだろうが、突きが重い!!
体重は私よりもある偉丈夫な身体からコンパクトに出される。
何故か、いつものように受ける捌くでもなく、ほぼ相打ちに終始。

考えてみると…久しぶりの対外組手。
そして審査の相手…私はどうしていいか戸惑っていたようだ。
まだまだ修行が足らぬ。
少し落ち込みそうになったが、それでも相手の打突をまともに受けても大丈夫なことに日頃の稽古の大事さを感じてもいた。稽古していなかったら、耐えられなかったかもしれないとも感じた。
でも、他の若い人たちと同様に打突を交えられたことには感謝です。

四十人組手も最期は纐纈君が相手。
みんなの声援と手拍子に支えられ見事に完遂。
ふだん見せたことのない男泣きに米山先生の真摯な思いが伝わる。
終えてから少し話させて頂いたが、本当に好漢な方でした。
これを機会に又多くのことで交流したいと感じてなりませんでした。

その後、又又長谷川最高師範に馳走して頂きました。
本当に何から何までお世話になってしまい恐縮しきりの名古屋二泊三日の「稽古」でした。
長谷川道場の関係者の皆様、本当に有り難う御座いました。
そして門馬師範、西岡師範、橋本先生、先に帰宅された鈴木先生と釘嶋師範、本当にお疲れさまでした。特に門馬師範は長旅だったせいか体調を崩され辛そうでしたが、大丈夫だったでしょうか。

これからが、大変なときだと感じております。
ですが、一人として欠けることなく事を成せるよう勤めさせて頂きます。
これまで以上の感慨を持って事に臨みたいと願って止みません。
…そんなことをつらつら考えながら…
火曜、八時に早々に新幹線に飛び乗り約三時間で帰宅。
一端、荷を解きプレゼのために身支度を再び整え出向。
後に再び帰宅、あたふたと着替え少年部の稽古そしてクラブの稽古へと…
…たまには、これだけ忙しなくても仕方がないと…
やっと夜半に帰宅。

少し仕事をしようと思ったら、突然、吐き気・目眩が…
どうかしたかと思ったが…どうやら何気に疲れていたらしいので早々に伏してしまいました。
何気に神経が、こう見えてデリケートなのです。
何にせよ、いろいろと体験した二日間でした。
名古屋にて…サムライ杯そして…_a0026020_234987.jpg

by katsumi-okuda | 2012-11-29 02:34 | 稽古日誌