2012年 07月 26日
自らを観ること
夏期講習が、始まった。
大抵が、そうですが、一日計六時間程度の授業・講習となります。 と言っても、前半のこの時期は、学校等から出されている「課題」をやり込んでいます。 以前にも述べましたが私の指導・授業時間配分は 講義20% 練習80%です。極力説明を省き、練習つまり量に重きを置いています。 折角、理解しても、その「量」が足りなければ、その「技」の定着は覚束ない。 まして、完璧に基本を理解していない限り、本当の「応用」はあり得ないものです。 応用は、今まで培ってきた「基本」をフルに活用・組み合わせの中から発露するものなのですから。 そして、その為に大切な事は「自分を良く観る」ことです。 無理難題な課題を闇雲に自分に与えても、効果は薄く害することもあります。 まずは、自分の何が苦手で何が得意か。 苦手ならまずは、どこまで無理なくやれるか的確な目標を設定します。 得意な分野も、同じですね。いつまでも基本ばかりやっていては、もったいないですね。 これらは、勉強でも、そして試合に向けて稽古していく選手たちにも一般の皆さんにも、共通したことだと思っています。何事も無理は禁物です。まずは、よく自分を知ることから始めねばなりません。 体力がない人たちなら、まずはそこからでしょうし、試合嗜好の人たちならば、別の次元の考え方と取り組み方をしなければなりません。 また、自身の性格についても同等の注意が必要です。 神経質(消極的)なほうか、積極的(勇猛果敢)であるかによっても、その取り組み方は変えねばなりません。試合の組み立てがそうであるように、稽古内容の組み立てや取り組む姿勢も熟考すべきです。 何にせよ上手くなる出来るようになるためには、さまざまな複合的要素を考察していけるだけの客観的、冷静な頭でなければなりません。 そして、それらを上手く導いてあげられる一つとして私たち指導者やご父兄の存在は欠かす事ができないものなのです。無論、良き「仲間」にも恵まれればそれにこしたことはないのですが…。 ただ強く上手くなるためには、どうしても「自己」の確立は必須となります。 どんなに支えてくれる先生や仲間がいても、最期は「自分一人の戦い」になるのですから。 多くの稽古そして鍛錬を通し、揺るぎない「自信」をつけることは何にましても大事な事ですね。 そして、何よりこの厳しい稽古や試合を通し、何を学び何を育まなければならないかを自問することも忘れてはならないと思っています。見かけの強さばかり追いかけていては、いずれ底が割れるもの。 その稽古の過程から紡ぎ出さねばならない「真の強さ」を知らねばなりません。 …久しぶりの長丁場…流石に少々堪えますね。
by katsumi-okuda
| 2012-07-26 00:14
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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