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武道カラテ稽古日記

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上級者昇級審査会…それぞれの成長

 昨日までと打って変わり晴天で日差しが温かい。
午前中は、少年部上級者と予備審査を通過した少年部たち。
午後は、一般部・女子そして中等部の面々。

 今回は特に「正しい形」に重点を置いての審査となりました。
前もって道場生たちには、申し伝えておいた課題ですので各人のこれまでの取り組み方が顕われます。
確かに稽古しても、すぐに結果が現れるモノとそうでないものがあります。
ですが、それに取り組む姿勢は、いつも全員真っ直ぐであって欲しいと願っています。
特に少年部や若い道場生のこれからに大きな糧となるものなのですから。

 前回の審査から大体一年近く経過している受審者の道場生たち。
特に少年部と中等部の皆には、明らかに「成長の跡」が見て取れました。
厳しい文言で指示は、していたものの相応の進捗が観られたことと「らしさ」は立派でした。
 また、女子部の女性の方々も皆、妙齢にも関わらず、その進歩は大したモノです。
それこそ道場生のよき「鑑」でありました。
そして、これからも一層の精進と共に本当の美しさと壮健さを得て頂きたいと願うばかりです。

 何故、正しくやらなければならないか。
審査中も、そして稽古中もよく話している通りです。
正しくやろうとする、その気持ちと身体は何にでも通用する大きな力であることを忘れないでもらいたい。それを養う絶好の機会として私たちは、武道をやっているのです。上手い下手を論じ評しているのではないことを解して欲しい。
 帯が変わる、上がるということは、それだけの「自覚」が整ったことを表すと言って良い。
無論、私たちのカラテは実戦性を重んずるための厳しさはある。
そして、それを審査という機会を通じて体験・実感し乗り越えてもらいたい。

 小学校高学年から中学校を終える頃まで、勉強や部活でどんどん忙しくなっていく。
その中でも継続していくことは大変なことである。
しかし、それを乗り越えてきている少年たちは、全国でも増えてきている。
稽古を続けていく意味を正しくとらえ地道に続けていく姿勢は大いに評価したい。
そして、その先に続く「本当の強さ」そして「優しさ」を身に纏うて欲しい。

 今回は「上級者」ということもあり、審査基準は当然高い。
個々に修正しなければならない点は、個別に話していくことと致しますので、ここでは割愛致します。
ただそのどれもが、直せないものではないことを知って下さい。
確かに言われたからと言って、すぐに直るものでもありません。
しかし、それを意識することからまた「新しい稽古」が、始まるということも理解してもらいたいと願っています。

中等部と一般部でそれぞれ「多人数組手」が敢行されました。
ふだんは皆、仲の良い「友達たち」そして「道場生同士」も、一切の手抜き無しにせめぎ合い、そして乗り切ってもらいました。
大変価値ある組手であったと思いました。

…しかし、STKさんの組手では、何故か後半本人もそして相手も「楽しそう」に見えたのは気のせいでしょうか。そして、水戸から参加されたI前さんは、並みいる若手に付け入る隙を与えぬ組手でしたね。
ただ、そのお二人に話した通り、これから益々その組手を完璧にするためにも型などの稽古に勤しんで頂きたいと観ていて、そう実感しました。
強い以上の上手さを身につけていきましょう。

さて、まだまだ多忙は続きます。
すべての評定を集計し成る可く早くお知らせしたいと思っていますが…
ちなみに都合で当日受審出来てない人たちも、まだ多くいますので今暫くお待ち下さい。
どちらにしても、毎回のことですがご苦労さまでした。





 
by katsumi-okuda | 2011-12-11 23:26 | 稽古日誌