2004年 11月 12日
極真カラテ・適正な体力を手にするために
フルコンタクト系空手では、俗に言う「体力」は必要です。
ですが、その人の年令・資質にあったモノを手にすべきではないでしょうか。行き過ぎた体力の向上には「年令」という限界が、あります。その人の年令や資質に応じた体力は、絶対条件なのですが、必要以上につけられた体力の維持・管理には自身の意志を保つ意味での限界が生じやすく生理的にも損傷をきたしやすいとも言えます。 では、そのための体力を強化するためには何を元にするかです。 これは、生前大山総裁が、しきりに言っていた「自力本願」に起因します。出来る身体と資質そして環境(特に専門のコーチの存在)があれば、私もウェイトトレーニングは、否定しませんし大いに活用すべきだと考えています。ただ、私達は、人と相対しての打突を主としての筋肉や体力が、欲しいわけですから、「補強」に代表される自重をいかした拳立て・スクワット等のほうが、理に叶っていると言えます。素早い拳立て(ちなみに初動筋の強化)は、突きのスピードのそれに等しく、ゆっくりと行う腕立ては、筋肥大や持久力を促します。(細かいトレーニング方法は、いずれ公開) 特に身体と言うのは、自身の意志や「思い」を反影させやすいものなのです。 例えば、腕をこうしてみよう。こんなふうに動かしてみようと意識するとしないとでは、その強さの度合いに歴然とした差が生じます。つまり、身体を動かそうという行為にあって、その意志の重要性を認識すべきであり、やれる時はやれるだけ「懸命」にやることが、大切なのです。ただし、その場合その時々の自分の身体状況を客観的に把握することが大切です。日々、心身の調子は違います。無理が出来ない時などは決して無理をせず、丁寧に行うことも忘れてはなりません。決して無理をして回数や強度を上げてはいけません。それでは続かないのです。この体力強化には、もうひとつ「続ける」という大きな要因が含まれているのですから。
by katsumi-okuda
| 2004-11-12 14:34
| 評論
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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