2011年 06月 26日
色々と考えること
昨日より大分過ごし易い…。
しかし、道場に一歩足を踏み入れると…昨日と大して変わらぬ「蒸し暑さ」であった。 でも、火曜日より、本当に「まだマシ」であった。 今日は、クラブでのミーティングがあり、今後の基本方針等が話し合われ、人ごとでなく「人を教える」ことの真摯さを改めて確認した次第でありました。 また、震災以降、クラブの運営だけでなく、さまざまな業種に様変わりがあります。 それだけに私たちの「道場」という存在も、いろいろに模索したいと思っております。 ただ、だからと言って「本道・王道」を外してはならないと改めて思っております。 道場に来る人たちとの「縁」を大切にしていきたい。 それぞれに思う所があり、道場の一員となったのだから、出来る限りそれぞれの願いに沿えるよう細やかな指導に努めなければならない。 だからと言って、私たちの「カラテ」の矜持を歪曲するような考え方ややり方、そして、凝り固まった旧き悪習は、厳に慎み排除すべきものとも考えております。 しかし、私たちのカラテは「強く、上手くなければならない」例え、それが齢を超してでも…。 名ばかりの段位に興味はない。あるのは「実」だけである。 私の願いは、集う者それぞれに強さと上手さを身につけて頂きたい。 それも、道場生全員、厳しくとも元気に笑って稽古に臨める環境を提供していきたいと切望している。 いろいろな年代と違う環境の者同士が、一つの稽古で「仲間」になれる。 その素晴らしさを提供していきたい。 願う者が、あれば一頃のように「全日本」「世界大会」レベルにまで引き上げたい。 ただ以前と違うのは、その思いを全員で共有し、それぞれにお互いが良い影響を与え合いながら、共に成長していける「場」であること。そして、それを導ける自身であり続けることである。 教えることの、私たちのカラテの「王道」とは、「強き者」を育てることにある。 そして、自身が、それに向き合っていることにつきると確信している。 強い者を育てていけぬということは、一重にこのカラテを全うしていないとも自身で解釈している。 「一つは全」ともいう。「全は、一つ」とも…。 一人の強者を育て上げていくということは、全員を底上げしていけることに他ならない。 ただしかし、強いだけの者を育てる気は、さらさらない。 強さを競い、上達していく過程で培う、人としての「強さ」をまずは一義に私たちは、考えておかねばならない。 強い者とは、稽古も、当たり前のふだんの日常も含め「すべて」において、その修練の糧に出来る者を言う。ただ力が強い、組手が強いだけの「弱者」は、いらない。 何事にも、揺るがない心身を絶えず思考し、日々研鑽出来る者を言う。 それをどう日常の稽古等で顕わしていけるかが、これからの「道場」のあり方ではないかと思考せずにはいられない。在り来たりの旧い因習に縛られ過ぎた道場では、次は生まれない。 旧きを尊守し、そこ起点とし新しいものを模索していかなければならない。 何事も、安定そして停滞は、後退を意味することを私たち指導に関わる者は、忘れてはならない。 …さて、明日は「福島門馬道場」にお邪魔し、審査の模様を見学させて頂く。 そして、今後のことを…いつもながらカラテ談義で終止しそうなのが、少し怖い(^^)
by katsumi-okuda
| 2011-06-26 00:52
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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