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武道カラテ稽古日記

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すべてを…

 一週間前の寒さが、嘘のような温かさにふと気を抜いてしまいがちですが、まだまだ…。
暦通り「彼岸」を過ぎるまでは、用心が肝要かと思っております。
ここから新しい学年が始まるまで、人の出入りも多くあります。
何かと不心得になり易い春先は、体調も含めて注意が、必要だと思っておりますが…。
何か、いつも春先は流されがちになる癖がありますので、呆然とせず怠り無くやりたいと思います。

 今、書店で気になっていた書籍を(上巻)読了しました。
あと下巻も後少しで終いとなりますが、意外というか案の定嵌まってしまっています。
浅田次郎作「一刀斎夢録」
新撰組にして大正の世まで生きながらえた斉藤一の伝奇モノで「それからの〜」に類するものです。
文体は純文学のそれにも似て、少し硬質で格式のある書き方に少し慣れるまでは難儀をしましたが、今では、何気に心地いい読後感に心酔もしています。

そして、何より「武芸者、武士」としての日々どうあるべきか、その日常の立ち居振る舞いと感性を垣間みる事が出来、下手な武道技術書より私は、得をした気になっています。
幕末から明治にかけての殺伐とした時代ではないにせよ、そこに今、学ぶべき事は多いモノだとあらためて感じ入っています。

どんなことからも、やはり「勉強」です。
そして、日々の稽古の有り様、日常の様を改めることから、次の一歩が成る。
考えず、何もせず、ただ流されて日常を過ごしていては、人として、年かさの齢を持つ者として、恥ずべきでありましょう。

…そういえば、夢を見ました。
どこなのでしょうか…確かにそこは墨を流したような漆黒の闇に包まれ鉄の匂いのする幕末の…
それも、京の街中…行き交う人を眺めていたら、
誰かに呼ばれ、来し方を振り返る…
そこに…いるのは…。
…やはり、この「本」のせいでしょうね…ふと深夜に目覚め、何故か安堵しました。
by katsumi-okuda | 2011-02-23 00:21 | 稽古日誌