2011年 02月 14日
名古屋セミナー二日目そして…
…案の定「頭痛」です。旅の枕がどうしても合わない私には毎度のお努め…。セミナーも二日目、今日は組手中心、選手中心ということもあり、私たちは多分「見取り」となるとのこと。身支度も早々に歩いて会場入りすると、皆さんほぼ揃っており、私は遅い方でした。何となく身体が重いのは、気になりましたし身体が昨日以上に固く痛いのには流石に閉口してしまいます。そうこう考えているうちに二日目が、始まります。昨日の注意点を踏まえ、自身で軽く動いてみるのですが、そう簡単には定まりませんが、ここで修得した一つでも、身に沿うようこれからも、創意工夫が必要と感じました。
今回、防具をつけて来ている選手全員(子供から女子部まで)の総当たりで組手の指導が始まります。 組手は、あくまで自分と相手の為に行う「ライトスパー」が原則ですが、子供たちや女子部の人たちは全開で全日本級の人たちに立ち向かっていきます。見ていて感心するとともに、今度は私たちの子供たちや選手たちも是非参加させてあげたいものだと思いました。ただでさえ違う人たちと対戦出来る上、ふだん手合わせすることのない一流選手たちとの対戦は、貴重で得難い体験だと端で見ていて感じました。 組手の最中でも、長谷川師範は気になることがあれば、即座に止めさせ、その選手本人に注意し修正させます。すると、ちがう面が瞬く間に見えてくる。この指導法も、よく考えられた理にかなった法だと深く注視することとなりました。 見ている私たちも、気が抜けません。選手の欠点や修正点を瞬時に見抜かねばなりません。 いつもと違う観点は、想像以上に難しいモノがありましたが、今後の指導の一端を担う貴重なひと時でした。 …しかし、ずっと長時間立ちっぱなしで見ていると足下からの底冷えに足腰がやられます。 休憩のたびに私のみならず、そこここで師範や先生方の柔軟が始まります(笑えないですが、事実笑うくらい痛かった。それも、修行のうち…) 見ていて感心したのが、世界チャンピオンになったK選手です。 このライトスパーですが、流石にラウンドが進むにつれ、誰しもが、どうしても熱く激しくなりがちなものなのですが、彼は子供たちとやるときも、選手同士やっているときでも、終止徹頭徹尾変わらぬ動きを敢行していたことです。相手を痛めつけること無く、素早く弾く突きと蹴り、そして大きな体躯にも関わらず、軽量級を思わせる回り込みの早さは、子供たちもついていけない程…無論、選手同士では、的確に相手のポイントをつく動きや技を重ねていく姿は、一つの理想型に近いものと感じ入りました。平生な精神性とそれを維持出来る体力。それをいつでも、完遂できる姿勢こそが、選手いや稽古する全ての者たちに求められるものだと感じました。 そして、その彼にして組手で師範に指摘されたことを逐一書き留めていた姿には、大したモノだと思わざるをえませんでした。 途中、少し門馬師範と軽く組手をやりました。 久しぶりで楽しかったのですが、流石に稽古しているだけのことはあります。 少しでも目線を落とすと角度のある見えずらい蹴りが上段に飛んできます。しかし、何かきちんとしたお互いの波長が合う、気持ちのいい組手です。こんな稽古を毎度していられたらと、ふと組手の最中に考えてしまいました。しかし、並みいる師範や先生方ですが、本気で動けそうな方は…残念ながら少数です。それが現実なのでしょうが、少なくとも長谷川師範の眼力に添えるようこれからも、稽古しなければならないと強く感じたセミナーでした。 本当に有意義で貴重な体験、そして楽しいひと時を過ごさせて頂いた長谷川師範始め道場生の皆様に深く感謝申し上げます。これからまた、機会あれば是非皆で参加したいと思いました。 帰りの都合もあり、挨拶も早々に帰路につきました。 いつものことですが、折角の彼の地に来ても、どこへも寄らず終いなのは、少し寂しい気もしますが、致し方ないですね。これから、多く知己を得たことですし、関西方面への出向が増えそうな予感もしていますから、次回の楽しみにとっておきたいと思い名古屋を後にいたしました。 …地元の駅につき改札口を抜けた時、ふと視線に「山ちゃん」が!??イヤホンをしていて気がつくのが、遅れて吃驚、すると携帯が鳴り出しました(家内かな…)と思って見ると何と「ん!??長谷川師範!??」 山ちゃんとは一言二言交わし別れ、すぐに折り返し℡してみました…いやぁ慌てました。寒いはずなのに帰り冷や汗で熱くなってしまいました。携帯片手に「押忍!!…」とか言いつつ、いかついコート姿の男…人通りが少なくて幸いです。しかし、最後までお気遣い頂き心苦しいばかりです。 でも、久しぶりに吃驚して焦りました…(^^)
by katsumi-okuda
| 2011-02-14 01:44
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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