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武道カラテ稽古日記

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試合と日々の稽古

 思わず颱風が、やってきて一時「猛暑」が収まっていますが、さて、明日からどうなることやら…。
週末、福島での大会があります。親交厚い門馬道場主催の大会です。いつもながら「極真」らしい清々しくも凛とした大会で、私共も毎度心待ちにしている大会です。
選手共々、精一杯大会を盛り上げられるよう心を一つに臨みたいと思っております。

 しかし、毎度言うよう「試合は水物」です。
無論、出場する選手全員「勝つ」ことを第一に望んでおりましょう。
ですが、その思いとそれまでの稽古に抗う結果が、いつもそこには横たうものです。
それだけに一意専心、正しく真摯な心で臨まなければなりません。

 私共の選手たちも、一人一人いろいろな思いを胸に秘め試合場に登る事でしょう。
その思いを昇華するような試合を繰り広げてもらいたいと願っております。
試合である以上、全力で心置きなく自身を表現してもらいたい。
そうすることが、ふだんの稽古の顕われの一葉であることを忘れないでもらいたい。

ふだんを100とすれば実戦では、せいぜい良くて5,60といわれるのが勝負の世界。
それをどこまで100に近づけることが出来るか否か。
それこそ「自分次第」でありましょう。
ふだんの「全て」が、露呈してしまうのも又試合なのです。

何気ない日常の過ごし方や考え方、そして感じ方などの「すべて」がそこに集約されると私は、思っています。いい加減な姿勢や考え方では、上っ面だけ格好だけの「動き」にしかならない。
いつも真摯に生活を過ごし何事にも生真面目に取り組んでいる人は、やはり真正直な組手となる。

自身をいつも客観的に俯瞰して観る。
そして、まず自身の悪いところを知り、何を埋めていくか。
どのように足し、時として引いていけるか。
それは何も、道場の稽古に限った事でなく、何気ないふだんの日常すべてだと思っています。

若いときは、無茶の出来るときは、それも良し。
出来るときは精一杯それをこなすこと。
それを完遂してこそ次が、開けるモノだと思ってもいます。

 時として際限なく1000を有に越して続く前蹴り、いつ終わるとも知れぬ基本「前蹴上げ移動」そして力つきるまで続けられる拳立て…数え上げたらキリの無い「基本稽古」と「鍛錬」
私の今は、それらによって支えられいます。
そして、それを続ける事によって次が見越せるとも感じております。
ただ際限のない基本だけやっていればいいのではなく、その時々に自身の思いを強く持てる「意」が大事だと実感しております。
 
 人は「弱き」ものでもあり、そして「強き」ものでもあります。
出来るなら必要に迫られしとき、その「強き心」を発露出来るようになるべきです。
そして、それらを「ふだん」から作らねばならないと実感しております。

 さて、今回の大会、選手たちには、それぞれの思いもありましょうが、一人一人の「テーマ」を思考し、それを実践してもらいたいと思っております。
それが体現出来てこそ「選手」であり「先輩」なのですから…
勝ちに徹するのは当たり前。
それ以上を自身に課して「場」に臨めるように致しましょう。
私も、裁く立場として正々堂々とその場に立ち会います。
ちなみに私の目で「完勝」に値する試合を切望致します。
当然、道場生の皆さん、知っての通り、私は「身内」に厳しい。
何故なら、そうでなければ「遠征」の意味がないから。
折角、出場させて頂く試合です。失礼のないよう全力で向かうことを矜持とするべきです。

あと少し…心落ち着け、来し方を振り返りそれに見合う試合を致しましょう。
by katsumi-okuda | 2010-09-08 23:55 | 稽古日誌