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武道カラテ稽古日記

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心身を整えて

 暑い(本当に暑くなるかどうかは疑問ですが)夏を前に心身を鍛えていかなければなりません。
普通の人たちも、夏を前に何かと考えておられることだと思います。
私は、ここ十年以上、この時期「大汗」をかいているせいか、夏やその前の蒸し暑い梅雨も、それほど嫌悪感を抱かずにすんでおります。
何はともあれ、健康でなければ何事も進みません。
みなさんも、少しの注意と心がけ(運動)を忘れずにお過ごし下さい。

…あまり時事的なことのコメントは避けたいのですが、首相が退陣されましたね。
「トップは孤独だ。全責任を一心に背負わなければ…」いつも巷で言われる事ですが、何にせよどんな物事でも当然の事ですね。

 私たちの世界も、将にその通りだと思っています。
神棚で胡座をかくほど間抜けではありません。動けなくなって口だけでご高説を垂れるのは、もう少し先の話し。少なくとも、私たち実戦の徒「極真」を名乗る以上、動き続けなくてはならない。
いくら声だかに「基本や型が大事」と言っても、それを実戦に活かしていなくては証にはならない。

この時期は、体力を落とさぬよう維持・強化に務め、心身の調整の為の稽古が主体となります。
そのために多くの型の修得に皆さん務めてもらっています。
昨日も上級者主体の稽古でした。
流石に師範代、ケント指導員、K下部君、Y本くんの四名は、組手の際でも、それを意識し体現しようとしている姿が見て取れます。こちらが声をかけると、すぐさまこの四名は「反応」し動きを変化させていきます。その柔軟さと探究心が、それぞれの強さの要の一つに違いありません。

相手に向かう時、どうしても足を止めての打ち合いに終止しがちです。
ややもすると「押し合いへし合い」になってしまう。
そのとき、前後左右に自在な「出入り」を冷静にこなしていく事が肝要。
その時、基本で培った「動き」が、転用される、否されなければならない。

そして、そのために意識した稽古が必須となる。
量の稽古も無論大事。
しかし、意識し質の転用を思考し特化した「短時間集中」の稽古を行わなければならない。
いたずらに長時間やるばかりが、稽古の本懐ではない。

特に試合前、時間のあるときは、このような稽古が必須となる。
若い指導員や選手たち、そして年長者は特に意識してやって頂いています。
一夕になるものでもないが、それをやらなければ「先」が育たない。
本当の自分にとっての「武」とは、競技に活きる「武」とは何かを身をもって思考してもらいたい。
何も考えず、何も感じずやる物事に得るものはない。
一つでも、何かを考え感じる時、それは万物を引き出すに値する。

そして、そのためにも「動ける」心身が、まずあること。
それを造り上げる事を旨とすることも又私たちの矜持。
まずは淡々と鍛えねばなりますまい。
兎も角、鍛えて損な事はありません。
by katsumi-okuda | 2010-06-02 21:27 | 稽古日誌