2010年 06月 02日
心身を整えて
暑い(本当に暑くなるかどうかは疑問ですが)夏を前に心身を鍛えていかなければなりません。
普通の人たちも、夏を前に何かと考えておられることだと思います。 私は、ここ十年以上、この時期「大汗」をかいているせいか、夏やその前の蒸し暑い梅雨も、それほど嫌悪感を抱かずにすんでおります。 何はともあれ、健康でなければ何事も進みません。 みなさんも、少しの注意と心がけ(運動)を忘れずにお過ごし下さい。 …あまり時事的なことのコメントは避けたいのですが、首相が退陣されましたね。 「トップは孤独だ。全責任を一心に背負わなければ…」いつも巷で言われる事ですが、何にせよどんな物事でも当然の事ですね。 私たちの世界も、将にその通りだと思っています。 神棚で胡座をかくほど間抜けではありません。動けなくなって口だけでご高説を垂れるのは、もう少し先の話し。少なくとも、私たち実戦の徒「極真」を名乗る以上、動き続けなくてはならない。 いくら声だかに「基本や型が大事」と言っても、それを実戦に活かしていなくては証にはならない。 この時期は、体力を落とさぬよう維持・強化に務め、心身の調整の為の稽古が主体となります。 そのために多くの型の修得に皆さん務めてもらっています。 昨日も上級者主体の稽古でした。 流石に師範代、ケント指導員、K下部君、Y本くんの四名は、組手の際でも、それを意識し体現しようとしている姿が見て取れます。こちらが声をかけると、すぐさまこの四名は「反応」し動きを変化させていきます。その柔軟さと探究心が、それぞれの強さの要の一つに違いありません。 相手に向かう時、どうしても足を止めての打ち合いに終止しがちです。 ややもすると「押し合いへし合い」になってしまう。 そのとき、前後左右に自在な「出入り」を冷静にこなしていく事が肝要。 その時、基本で培った「動き」が、転用される、否されなければならない。 そして、そのために意識した稽古が必須となる。 量の稽古も無論大事。 しかし、意識し質の転用を思考し特化した「短時間集中」の稽古を行わなければならない。 いたずらに長時間やるばかりが、稽古の本懐ではない。 特に試合前、時間のあるときは、このような稽古が必須となる。 若い指導員や選手たち、そして年長者は特に意識してやって頂いています。 一夕になるものでもないが、それをやらなければ「先」が育たない。 本当の自分にとっての「武」とは、競技に活きる「武」とは何かを身をもって思考してもらいたい。 何も考えず、何も感じずやる物事に得るものはない。 一つでも、何かを考え感じる時、それは万物を引き出すに値する。 そして、そのためにも「動ける」心身が、まずあること。 それを造り上げる事を旨とすることも又私たちの矜持。 まずは淡々と鍛えねばなりますまい。 兎も角、鍛えて損な事はありません。
by katsumi-okuda
| 2010-06-02 21:27
| 稽古日誌
|
プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
以前の記事
2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 more... フォロー中のブログ
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|