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武道カラテ稽古日記

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その年によって「様変わり」

 此の時節になると例年、受験やら何やらで人の出入りが多くなるのですが、今年は、少し今までと様子が違うようです。

 これまで「少年部上がり」の高校生や大学生が、定着又は復帰しています。何につけよい事です。
 今日も、定期試験が終わり、一段落したのでしょう「若い人達」が多く集まりました。
日によって集まる年齢層が、違うのも私達の道場の特徴かもしれませんね。
 
 今後、それ相応に応じた内容の稽古指導が行われるのも又一つの方針となります。

但し、どの年代にも共通している「稽古指針」があります。
それは、自身の身の丈に合った無理の無い「柔軟性」の強化です。どんなスポーツ選手も、否応無しに「引退」を迎えます。その原因の大部分が、身体に負った「故障」によるものが、多いと聞きます。長年にわたる偏った身体の使い方や鍛え方による「身体の疲弊」…当然のことですね。

私達の世界でも、ある年代に達すると決まって「実戦から引退」していく姿を良く目にします。
そして、その多くも「故障」が原因。
稽古のあとのケアを満足にやらなかった、無頓着だった私達の世代が、特にそうです。

身体は、年齢に関係なく日常生活を過ごしていくだけでも、少なからず「壊れ」そして「再生」を繰り返しています。
特に激しい運動を行う人達の「それ」は大きいものです。
 稽古後の身体ケアを怠るという事は、早く老化を進めていることに他なりません。

人の身体は、上手く何事も無く過ごしていけば60代までは進化していくものだそうです。
身体は消耗品です。
使ったら、それなりのケアを心がける事。そして、使い方を意識する事が、大事と切に思っています。

私も、使い方に大きな誤りがあったが為に今の故障があると思っています。思い立ってそれらを直そうとしても一朝一夕には、上手くいきません。
しかし、そのことを心がけていくだけで、これまでの身体の使い方と又別な次元の使い方が、創造出来るのも事実。

幸い私達のカラテは「全方位運動」です。
どの方向がやりずらいではなく、すべての方位に満遍なく動きが、ほどこされなければ意味がありません。
そのために「すべての稽古」を活かさなければなりません。

偏らずすべての方位に筋骨を動かせるようにすること。
今の私の「受け返し」は、その一つの表れだと思って下さい。片方の腕で受けたと同時にもう片方の腕が、攻撃に転ずる。若しくは、脚が作動する。
受け返し、若しくは「交差法」を行っているとき、考えてはいません。あるのは「反射」や「感応」だけです。
それに耐えうる柔軟性や筋力が、備わり、すべての稽古が、滞り無く行えれば、誰にでも出来る事だと理解して下さい。

それを造り上げる効果的な方法として組手や型で姿勢を大事にするということです。
「姿勢を正しくして組手に臨めば身体は、もっと動く。そして意識も、より鮮明になる」

人の心身とは不思議なものです。
姿勢悪く愚痴ばかり言っていれば、本当に悪いように流されてしまうものです。形だけでも良いです。姿勢正しく明るく振る舞う、感謝の言葉を口にするだけで良い方向に流れるものだと理解して下さい。そうすることで一つ違う自分が、見えてくるモノです。

組手も又然り…。
力で封じ込めようとすれば、無理が自分にもかかるもの。
相手の意識に沿うように、相手に攻撃を「させる」そして「合わせて」あげることが肝要です。
そのためにも「平生稽古」です。

「答えを出してしまっては、人は考えをやめてしまう。そこで深化は止まり、あとは退化してしまう。考え続け、やり続ける事が、何事も大事。」
by katsumi-okuda | 2009-02-13 00:11 | 稽古日誌