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武道カラテ稽古日記

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武道であること…

…また嫌な凄惨な事件が、ありました。
世間が嫌だとか、誰でもいいから…などと本当に身勝手・不条理・理不尽な言葉をはいて凶行に及ぶ。その後、必ずと言っていい程、精神耗弱等などを理由に罪を軽減しようとする様を見聞するにつけ、本当に心身を止んでいる人達や被害に遭われた方々を冒涜していると感じるのは私だけか…。

 ここのところ、このような事件が多発し、護身用と称しナイフを不法所持している若者が、そのアキバで増加しているそうだ。そして、こんな事件があると、必ず私達のような団体にも「護身術の指導」なるものの依頼が、多くなる。
正直、このようなケースの護身の指導等それこそ「机上の空論」でしかないと思ってしまう。突然の災禍をどう逃れるか、その時の状況によって全てが、変わる。
最良も最善も無い。絶えず周囲に気を配るしかない。

…重大な罪を犯すということは、その時頭の中は「異常」以外の何ものでもない。
しかし、人は、生まれたときからの「悪人」はいない。
その後の成長の過程で本人を取り巻くさまざまな環境や刺激などによって人は、変遷していく…良くも悪くも…。

 私達のような市井の道場の大きな役割の一つとして「青少年の育成」であるとよく言われる。子供達に人として大切な事「徳育」を柱とし、何が大切な事かを学んでもらう一つの機会と場を提示しているのが、道場である。
単に言葉遊びではなく、長い時間をかけて多くの事を子供達と共に学んでいける環境を堅持しなくてはならないと常々思う。特にこのような事件があった後、本当の「強さ」とは何か考えてしまう。

 日々の稽古を通し、人としての「優しさ」「我慢強さ」そして「心身の強さ」を本当に身につけていってもらいたいと切望してならない。
by katsumi-okuda | 2008-06-09 23:58 | ニュース