2008年 05月 18日
柔らかく…心と身体
さて試合用の稽古も佳境です。
明日、日曜の選手稽古で一つのヤマをこえます。 後は、ふだんの稽古を通して各人調整して頂きたいと思っています。 ところで、組手の彩とも言うべき「人の癖」が散見されます。相手と間をつめて打突を繰り返す。そして、一瞬お互い間を離し、見つめ合う時が必ずある。どんな選手であれ、そんな時が必ずあります。 特に相手と力が、拮抗しているときなどに起こる傾向があります。やっている本人達、注意されると笑ってしまう事もありますから、本心分かっているのでしょうね。 人とは、摩訶不思議な生き物です。 人は、頭で動きます。 意識や理性そして本能を行きつ戻りつしながら、身体をその場の状況に対応させようとします。 どれだけ「考えた通り」「意識したように」動けるかが大事となります。そして、最も難解な事柄でもあります。 「シャドウや相対のように組手・実戦を行うこと。」 その命題の難しさは、実戦をやったものでしか分からないモノです。特に良くいうのですが、防具(グローブやスネアテ)を付けると、まるで恰も「思い切り殴っていい」という免罪符を得たかのような「殴り合い」と相成ってしまう…結果、双方疲れ果て、前述のような「お見合い」となる。 確かに幾度かの経験を重ねていけば少しは、見栄えも良くなるものなのですが、それでは芸がなさすぎますね。 いつもどんなときでも「理」を忘れず事を成さなければ功は成り難いものです。 余裕をもって相手と対峙するためにも心身の鍛錬は怠らぬ事。その上で「ふだん通りの組手」を実践することです。 その為に「心」も「身体」も「柔らかく」…です。 それを目指す事こそ次代のカラテを創造する要でもありますから、皆さん一人々の精進を願います。
by katsumi-okuda
| 2008-05-18 00:18
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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