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武道カラテ稽古日記

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柔らかく…心と身体

 さて試合用の稽古も佳境です。
明日、日曜の選手稽古で一つのヤマをこえます。
後は、ふだんの稽古を通して各人調整して頂きたいと思っています。

 ところで、組手の彩とも言うべき「人の癖」が散見されます。相手と間をつめて打突を繰り返す。そして、一瞬お互い間を離し、見つめ合う時が必ずある。どんな選手であれ、そんな時が必ずあります。
 特に相手と力が、拮抗しているときなどに起こる傾向があります。やっている本人達、注意されると笑ってしまう事もありますから、本心分かっているのでしょうね。
人とは、摩訶不思議な生き物です。

 人は、頭で動きます。
意識や理性そして本能を行きつ戻りつしながら、身体をその場の状況に対応させようとします。
どれだけ「考えた通り」「意識したように」動けるかが大事となります。そして、最も難解な事柄でもあります。

「シャドウや相対のように組手・実戦を行うこと。」
その命題の難しさは、実戦をやったものでしか分からないモノです。特に良くいうのですが、防具(グローブやスネアテ)を付けると、まるで恰も「思い切り殴っていい」という免罪符を得たかのような「殴り合い」と相成ってしまう…結果、双方疲れ果て、前述のような「お見合い」となる。

確かに幾度かの経験を重ねていけば少しは、見栄えも良くなるものなのですが、それでは芸がなさすぎますね。
いつもどんなときでも「理」を忘れず事を成さなければ功は成り難いものです。

余裕をもって相手と対峙するためにも心身の鍛錬は怠らぬ事。その上で「ふだん通りの組手」を実践することです。
 その為に「心」も「身体」も「柔らかく」…です。
それを目指す事こそ次代のカラテを創造する要でもありますから、皆さん一人々の精進を願います。
by katsumi-okuda | 2008-05-18 00:18 | 稽古日誌