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武道カラテ稽古日記

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為の「稽古」…

 早朝は、どこも寒くなってきました。
…この年代になると身内・知人に「病」を負うものが、多くなります。その中には残念ながら逝ってしまう方も、少なくありません。そんな時、少なからず、こうして健康でいられる今に感謝せざるをえませんし、健康について考えてしまいます。

「健康でなくては、強さも何もありえない」
今、これは、私の口癖でもあります。現代社会にあって「武道」とは火急の時に対処出来る心身を平生をもって、いつでも表わせる事と考え、それにそって稽古している。でなくては、何もこのような拳や脚は、普通の社会では必要ない。

無論、私達は「実戦の徒」である以上、「人を倒す術を希求」していることも事実である。強さを求める理由は、人それぞれであるし、その強さの意味もまた、いろいろではある。が、少なくとも、私は強くあり続けようとしている。昨日の自分よりも、心身ともに…。

 そのために日常全てが「稽古・鍛錬」と思い知らされる。
鍛える事、食べる事、休む事、そして楽しむ事…それらを合わせて私は「稽古・鍛錬」と思う。
 縁あって、多くの人達と同じ道を目指す事が出来る喜び。
子供達と一般の皆さんと…すべての方々と稽古することこそが、私の全てだと知らされる。子供達と接すること全てが、子供達のこれからに影響する事を感じる時、その責任の重さに絶えず身が引き締まり、何をどのように伝えていくべきか、いつも呻吟としてしまう。それが、私の稽古となる。人に正しく伝える事の難しさを知り、その大事さを知る時、すべての稽古指導は、最も大切な稽古の柱となる。例え、子供一人に教えていても、いや一人だからこそ…。

 稽古を通じて、稽古する全ての人達に私は、そのことを説いていかなくてはならない。ただ競技の勝敗は、修行の一葉と知ること。本道は、自身の心身を正しく運用する術を鍛える事。その為の稽古でなければ、先は見えてこない。

道場での稽古のみならず、生活全般で「鍛える意識」を保つ事が、最も大切です。特に多忙な毎日を過ごされている皆さんにとって、稽古とはそういうものと知って下さい。
立つ事、歩くこと、座る姿勢、そして息をすること…全てが稽古。
だからと言って、深く考える必要は、ありません。ただ自身が気持いいと思える「正しさ」を意識することです。武道とは、正しい身体の運用とも言います。それは、一重に清々しい「正しさ」を求める事でもあるのです。まずは「健康」である事です。そのための稽古・鍛錬を心がけなくてはなりませんね…。

…稽古・鍛錬は、厳しいばかりではありません。
正しい身体運用・操作を求めて、いかに清々しく動けるか。
楽に動き、相手を制することが出来れば、コレに勝るもの無し…と思いますが、まだまだ、そのために自身に「厳しい鍛錬」を課していかなくてはなりません。
by katsumi-okuda | 2007-12-17 22:48 | 稽古日誌