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武道カラテ稽古日記

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稽古に求めるもの

 普段の稽古で、いつも感じている事があります。
「稽古を通じて今何を求めているのか…」

私はいつも言う事が、あります。
「格下の者に力で勝ったとして、その戦い方で上の者に勝てるか」
自身の戦い方の質をいつも高めていく努力を稽古の中に求め、意識していかなくては、ただの体力虐めにしかならないし、それ以上は…ない。普段の稽古の中で、自身の稽古の内容を考え内観する事を大事としなくてはならない。

 基本や型の稽古を通じ「揺るがない盤石な、そして、しなやかな中心軸」を造り上げる事を私は旨としている。
 正しく軸を中心とした真の瞬発力を築き上げる事。言うは簡単だが、中々難しいものがあるのも事実。
体力も柔軟性も意識も、その全てが「調和」していないとそれは、技に成っていかない。雑な稽古や漫然とした意識では、それは何も育むことは出来ない。稽古する者誰もが、自戒しなくてはならない事である。

稽古は、道場だけでするのではないとは、よく言われる事である。
普段の生活の全てで意識出来る者は、その上達も顕著であると言われている。まして、私のように年を重ねた者は、たえず考えた稽古を常態としなくては勤まらないと思っている。
 生活全般、それこそ寝るまで私にとっては「稽古」である。
口にするモノ、立ち姿、歩く姿、ふだんの振る舞い…特に年を重ねるに従ってその思いは、強くなってきている。また、そうしなければ落ちる一方の体力を今に留め於くことは…適わないと思っている。

 さて、明日は本年最後の「審査会」です。
水戸で行われる今回は、「昇段」をかけた一般の方もおります。
ふだんの稽古の全てを審査に臨む全員が、表現して欲しいと思っています。無用な怪我のないように務めて欲しいモノとも思っておりますが…。特に上級の皆さんは、これぞ自分の組手というものを造り上げていって欲しい、又、審査と言う場で現して欲しいと思っています。
 
by katsumi-okuda | 2007-12-09 00:40 | 稽古日誌