2007年 12月 09日
稽古に求めるもの
普段の稽古で、いつも感じている事があります。
「稽古を通じて今何を求めているのか…」 私はいつも言う事が、あります。 「格下の者に力で勝ったとして、その戦い方で上の者に勝てるか」 自身の戦い方の質をいつも高めていく努力を稽古の中に求め、意識していかなくては、ただの体力虐めにしかならないし、それ以上は…ない。普段の稽古の中で、自身の稽古の内容を考え内観する事を大事としなくてはならない。 基本や型の稽古を通じ「揺るがない盤石な、そして、しなやかな中心軸」を造り上げる事を私は旨としている。 正しく軸を中心とした真の瞬発力を築き上げる事。言うは簡単だが、中々難しいものがあるのも事実。 体力も柔軟性も意識も、その全てが「調和」していないとそれは、技に成っていかない。雑な稽古や漫然とした意識では、それは何も育むことは出来ない。稽古する者誰もが、自戒しなくてはならない事である。 稽古は、道場だけでするのではないとは、よく言われる事である。 普段の生活の全てで意識出来る者は、その上達も顕著であると言われている。まして、私のように年を重ねた者は、たえず考えた稽古を常態としなくては勤まらないと思っている。 生活全般、それこそ寝るまで私にとっては「稽古」である。 口にするモノ、立ち姿、歩く姿、ふだんの振る舞い…特に年を重ねるに従ってその思いは、強くなってきている。また、そうしなければ落ちる一方の体力を今に留め於くことは…適わないと思っている。 さて、明日は本年最後の「審査会」です。 水戸で行われる今回は、「昇段」をかけた一般の方もおります。 ふだんの稽古の全てを審査に臨む全員が、表現して欲しいと思っています。無用な怪我のないように務めて欲しいモノとも思っておりますが…。特に上級の皆さんは、これぞ自分の組手というものを造り上げていって欲しい、又、審査と言う場で現して欲しいと思っています。
by katsumi-okuda
| 2007-12-09 00:40
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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