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武道カラテ稽古日記

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寒い時期、大事な稽古

 日向に出ていると、暖かい日中…でも、夕方からは、深々と寒さが足下から忍び寄ってきます。
 寒いからと言って稽古は、待ってくれません。
人の上に立つ者としても、そこは我慢ですね…でも、年のせいでしょうか、一頃より特に稽古後は、身体が冷えていけません。

 そんなこともあり、体験的にもこの時期の稽古で大事にしていることがあります。それは「柔軟・ストレッチ」と「補強=腹筋」です。
 寒い時期は、思いのほか身体の内部は温まりにくく、また各部位の動きは、鈍いモノがあります。
 柔軟は、打たれ強さにも健康の為にも多いに関係性が高いモノだと思っています。老いも若きも関係なく、身体は柔らかいにこしたことは、ありません。但し、だからと言って無理は禁物。自身の可動範囲をきちんと捉えて、それに見合う柔軟を行うべきだと思っています。自身の思うように身体が、動くと言う事は、動くべきところが、正しく動くと言う事だと思っています。
 そのためにも、柔軟は全ての運動に必須だと思っています。

「試合前のストレッチは、特に入念にやっている。それが秘訣かなぁ…」これは、大リーグのイチロー選手が、他の選手から「どうしたら、そんなに打てるんだ!?」という問いに対しての答え…その真意は定かではないにしろ、故障もせず大記録を打ち立て続けているイチロー選手の言葉には、説得力がありますし、私は正しい見解の一つだと思っています。

 実戦の最中は、さまざまな「ぶれ」が、身体を襲います。
そんなとき、正確に正位置にもどせる身体操作が、必要となってきます。一瞬の身体操作は、各部位に大きな負担をかけます。
それを滑らかにする、次の動作に速やかに移す術、それが柔軟をもとに成り立っていると思っています。それが、鈍くなると、どうしても、身体や自身の技は、力任せ、力みとなって顕著に表れます。

私にとって柔軟とは(決して柔らかいほうではありません)一つの指標でもあります。その日の心身のバロメーターでもあります。

あのテコンドーでは、稽古時間の半分を「柔軟」に当てています。そこから、あの縦横無尽な足技を作り上げたとも言われています。強靭無比な相撲取りも、稽古後の柔軟に多くの時間を費やす事は、有名な話しです。古くから、そのほうが怪我・故障しにくいからという経験則が、その世界には備わっていたようです。

私達も実戦を戦う以上は、そのことを大事にしなくてはなりません。怪我・故障を出来る限り少なくしていく為にも、そして、永くこの身体を維持・強化するためにも…身体の固い私にとっても、柔軟は、最も苦しい稽古の一つですが、その大事さが解るため…
続けなくてはならないモノの大切な一つと感じています。

…大事なことのもう一つ「補強=腹筋」に関しては、次項で…。
ちなみに「補強」は、全て大事です。
これは、私の意地(!?)矜持でもありますが…腹が出たり、腕や脚の細い、いかにも稽古してません風貌の口だけ武道家だけには、なりたくないのです。そんな日が、もしやってくるとしたら…私は潔くカラテ家の看板を下ろします。

年老いて「枯れて」いくことは、仕方ないと思いますが、それでも出来る限り、やり続けられる限り続ける…鍛錬して鍛錬して果てるのなら…それこそ本懐です。
by katsumi-okuda | 2007-12-07 02:45 | 稽古日誌