2007年 11月 13日
攻防一体の先
私のもう一つの顔…三十余年私塾教育に携わっております。
今は、少年部の一部の小学生の補習指導と進学・受験相談等のアドバイザーとしていろいろと赴いております。ぼちぼち受験シーズンですので、それなりに忙しくなってきますが、一頃(塾経営・運営)よりは、余裕もあります。そのためか、今までは見えなかった事や考えなかった事等も、いろいろと勉強させてもらっています。 それも、私のカラテの一つを間違いなく形成している物…これからも、微力ながら「教育」に携わっていきたいと思っております。 <攻 防 一 体> 「打たれずに打つ」それが、組手の理想。 それを具現化したものが、約束組手であり型であろう。 そして、それを本当に使えるまでに身体に落とし込む為には、必要最低限の「量」が、大事となる。その量は、それを行う者の条件と意識によって異なる。 基本となるのは「移動」の「受け返し」である。 それをどこまで「反射・反応」の域まで、持っていく事が出来るか。 意識から無意識まで、持っていけるか。 始めは、丁寧に「受けて」「返す」ことを心がける。 それを出来る限り「速く」していく。そして、それを実戦で使用し、あらためて基本で作り込む…その繰り返しによって「攻防一体」の先を見据える…。 例えば「左上段受けから右逆突き」は、形を変え相手の上段廻し蹴りや顔面への振り打ち(フック)を防ぐ形を作る。 実戦(組手)を通し、それは受けたとほぼ同時に攻撃を行う形に至るが、最終的に相手の攻撃の「間」「隙」を読むまでにならなければならない。相手に打たせる「間」をとらせず、又は「間を潰し」自分の攻撃を当てにいく。時として「受け」は「攻撃」となり、相手の手足を潰す事も…。組手では、相手の動きを見ているようで見て反応は、していない。あくまでも、全体の「流れと間」を「感じ」なければならない。 私は、前にも言ったが「臆病・神経質」である。 どんな相手でも「恐怖心」はもっている。そうだからこそ全身全霊で相手を感じる事を旨としている。それが、攻防一体に身体を近づけているものと確信している。 相当に痛い目にもあっている。 失敗の方が実戦では、多いものである。ただ、それに負けぬ身体を作り上げその時々に対処し、経験としているに過ぎないとも思っている。 攻防一体のカギは、「相手と合わす」ことである。 相手が出る(攻撃を仕掛けてくる)刹那、一瞬早く「前に」出る。 相手の攻撃に敢えて当たりにいくことも、時として必要である。 その「速さ」は、そして、基本動作によって醸し出される事を稽古をする者は、忘れてはならない。 …口で言う程「攻防一体」は、簡単ではない。 あるのは、稽古の「質」と「量」…そして「実戦」での攻防の中にある無数の痛みの果てに、それは生まれるもの。 …にしても、痛いのは(当たり前だが)嫌です。だから、当てさせない組手をやるしかないのです…(^^)
by katsumi-okuda
| 2007-11-13 00:51
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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