2007年 01月 25日
全てを稽古に…
年相応…どうしても年のせいか(?)歯と眼は、確実に悪くなってしまいがちです。特に歯は、歯医者さんが嫌いなせいもあって(子供じゃないんだからと妻に諭されます…)今まで完全に治療を終わらせた試しがありません。ですが、流石にこの年になると残り少なくなった歯を大切にしなくてはと…現在、歯医者さん通いです。
何とか見られる使えるようにしてもらっている最中ですが…毎回苦行の連続です。こればっかりは…。 この前、M師範とも話していたのですが、稽古ごとに毎回悩む事考える事が出てくるモノです。 基本しかり移動・型しかり…そして組手しかり。 子供達にも、ことあるごとに言っている事ですが…これは自戒を込めて自身を考える一つとして捉えている事があります。 それは、たえず「考える」「感じる」こと。 何もカラテに限らず、全ての物事に関して何が正しくて何が必要か、そしてそのために今何をしなくてはならないか。 移動一つとっても毎回「違い」ます。 その度ごとに「考え」そして「感じ」なくては、私たち先に立つ者は稽古と言えません。その日の心身の変調に応じて「動き」は微細に変化します。それを捉え、その時の最上を目指し動く事を心がけます。初心者、上級者そして熟練者なりの悩みなり感じ方なりが当然その都度出てきます。そして、それをどう捉え次に繋げていけるかが大切なことと思われます。 私も若い頃は勢いに任せ、無茶もしました。 そのせいでしなくてもいい怪我で心身を痛めたりしたモノです。 今考え直すと…顔から火が出そうなくらいです。 よく言われる事ですが「内観」するとは、大切な事です。 特に自身の欠点や思いを「見つめること」…そして、それを元に次へと繋ぐ、一気に良くはならないにしても、その一つ一つがイザと言うときの助けになる。そのようなことも人にとっては大切な「経験」の一つとなるものだと思っています。 昨日出来た事でも今日は出来ない、いや何か感覚的に違和感がある…いつも、その繰り返しです。 私は、それで良いと思っています。その繰り返しこそ次の進化の証だと思っているようでもありますし、次の稽古の目的にもなり自然意欲も出てきます。また、それが無くなってしまったら武道家としてはお仕舞いだと思ってもいます。 特に身体は正直です。 意識して鍛錬していくと「衰え」を感じずに済みますし、事実、進化し続けているようです。確かに満足に動かなくなった古傷もあるのですが、それを補ってあまりある「動き」が出来るようにもなってきています。今「右肩」は痛めているせいで、あまり上に上がりませんし、力が入りません。 ですが、今、最速で突ける自信があります。 身体の「軸」と体重移動そして「留め」…全てを統合して最速・最重にて突いていけます。(調子に乗ってると…また他まで痛めますが…) 前屈移動も同じです…そして、それらをどう「型」に活かすか…。 それが、今の一つの課題です。そうすることによって自身の組手の質が大きく変わる気がしてなりません。 …詰まる所…武道は「内の力」です。 それを特に今、実感しています。 毎度、稽古ごとに試す事が多くなっている今日この頃です。
by katsumi-okuda
| 2007-01-25 00:11
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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