2006年 12月 28日
子供との組手…それも稽古
あと少し…年の瀬は迫りつつありますが、年々そんな感じがしなくなってきています。季節感や師走の感覚が薄れているせいでしょうか…皆さんも、昔に比べてそう感じられているようですね。
明日で稽古納めです。 (一応…今年は私自身の稽古・鍛錬は続けます) 子供達も何かと用事があるようですが、普通に皆元気に稽古してくれています。頼もしいかぎりですねぇ…。 よく少年部の稽古指導を面倒がる人たちがいます。 特に若い選手たちに多いようです。確かに言う事は聞かないし、教えた通りにならないし…泣くは騒ぐわ等大変かもしれません。 でも、私はそんなやり難さも自分の稽古だと思っていますし、大切な時間だと自覚して一緒に稽古させてもらっています。 そこで「子供との組手」ですが、よく見られる光景として子供の攻撃をただ漫然と身体で受けている…そしてたまに「ゆるい攻撃」を返す…これは大きな間違いです。 子供の反射そして動きの速さは、大人のそれを悉く凌駕します。 私は、子供と相対するとき大人と対する時以上に真剣にやっているのが事実です。 少年部の子供に一人の幼稚園児がいます。 身体は、人より小さくとても大人しい子です。ですが、組手の時、 相手への「飛び込み」は、悪く言えば「動物並み」!!です。 身体に「外の筋力」が無い分「内なる筋力」そして骨格全てを総動員して「動いて」いるのです。それこそ、私たち大人が忘れた「動き」なのです。その子と対峙して「学ぶ」ことの多さといったら…。 ですから、私は子供達との組手でも一切気を抜きませんし、全力で「間」と「呼吸」そして「動き」の稽古の時間としているのです。 ですから、子供との組手は私にとって遊びの時間ではなく、大切な一時なのです。 どんな時でも稽古であると私は常々思っています。 子供との稽古は無論、歩いていても立っていても、そして呼吸していても、思えば全てが「稽古」なのです。 年の瀬を迎え、何かと忙しい皆さん、是非今一度考えて日常での「稽古」を見つめて下さい。
by katsumi-okuda
| 2006-12-28 00:23
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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