2006年 04月 26日
実戦で活きる「型」とは
この前、稽古後、独り稽古をやっていた時…
「ここ十年で、基本の型(太極・平安)をどれくらいこなしたろうかと 考えた。 数えてみると太極の一だけで、一万回の数を超えていた…。 そして、去年あたりから特に意識して基本の「動き」に注意し、やり込んでいた。 結果…「速さ」が生まれていた。 物質的な「速さ」もさることながら、相手をおいて「相対」としての「速さ」が、少し理解出来るようになってきていた。 自分がスムーズに動けるということは、相手の動きを追える、認知出来るということである。そして、その時々の心身の変調もわかるようになっていた。 動ける時、そうでない時、その時々に応じて自身が、最適なバランスを生み出す。 「型を活かすとは、一つにこのこと…」 私のような凡人でも、そんなことが、わかるときがくるものである。 そう実感しながら、独り深夜に道場の鏡に向かい型を打つ…。 そして、次は、自身で意識して「型」を「組手」に取り込む時がきているようだ。 簡単ではないが、ここ十年の「鍛錬」の自信が私を支えてくれるような気がしてならないが、極論、型そのものを組手に転換するのではなく、その局面に応じた変幻自在な「形」に「型」を昇華させなくては、今の実戦には活かせないと実感しているのも事実。 これからの十年… 自身のカラテの一つ上を目指すための「鍛錬」の始まりなんだと そうも思い至った「独り稽古」でした。
by katsumi-okuda
| 2006-04-26 15:04
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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