2005年 10月 26日
型の整理…実戦に即し
昨日は、上級者が集まったので「ナイファンチ」をやりました。
横一文字の移動と簡単そうで複雑な動きに、やはり全員戸惑い気味。 それでも何とか順番だけは覚えたようですが、かなり混乱している様子。無理もありません…。 そこそこの実戦経験と基礎体力を併せ持った上級者だからこそ今修得しなければならない型として指導を始めました。 いつも使っている筋肉や動きとは、別な意味合いを持って望む型。 それをやり続けることによって得られる「違った動き・筋肉の反応」…それを質量をこなすことによって自身の組手に意味するものをこれから感じとってもらいたいと思います。 力、体力に頼りすぎることのない武術的な組手、打たれず打てる理想の組手、年に関係なくいつまでも「実戦」を標榜出来るカラテ それを目指さなくて何の武道・武術か!? 私たちのカラテの神髄は、そこにあります。 肩書きだけ、辻褄合わせのような審査のための通過儀礼のような「型」、美しいばかりで競技としての組手に活かすことの出来ない型をやるつもりも伝える気もありません。 今取りかかっているのは、私たちのカラテの「型の整理」です。 無論、「極真カラテ」を基本としての成り立ちを無視することは出来ません。その上で整合性のある「型の整理」をしていかなくてはなりません。 私の知っている型をすべて教えていったら…時間と労力の無駄になってしまいます。それこそ「口伝」になる「型」は認められた一部の高弟のみ伝えるつもりではおりますが…。 ともかく、これらを正しく修得することによって必ず得られる効用のある型、そして、その成り立ちからその順位を崩すことなく皆さんに伝えたいと考えて日々悩んでおります…。 ちなみに稽古後、師範代と今後の「演武」の演目について提案し合いました。 私と師範代による「相対組手」をやることにしました。 当てこそしないもののその動きは、通常の組手を凌駕する「約束のない組手」…言うは簡単ですが、やるほうは、かなり真剣・緊張ものです。お互い一瞬でも気を抜くと本気で「落としにかかる技」をしかけ合いますので…見応えはあると思います。 久しぶりに真剣に組手をやる気分です。 そう考えて何故か「楽しげ」な自分がいるのも事実です…。
by katsumi-okuda
| 2005-10-26 14:41
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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