2016年 07月 19日
合宿後記…それぞれの意味
夏本番前に夏合宿が、終わりました。
毎年恒例ですので…大体の形は決まっているのですが、参加した人達、特に子供達の目的は、さまざまな「経験」にあります。 新しい型や組手の動きを学ぶことが、先ずは第一にあるでしょうが、それよりも大切なことがあります。 それは、親元を離れ、年の違うみんなと一緒に「生活」をするということです。 楽しいこともありますが、自分にとって嫌なことも、多々あります。それが、みんなと一緒に動かなくてはならない「団体行動」の一つなどが、そうです。また、我を抑え相手に寄り添うことも大切なことの一つです。 身内だけなら自分のワガママも、ある程度許されることも、他人と一緒の場合、中々そうもいきません。それを普段の生活の中で体験する。 それが、他人と寝食を共にする「合宿」の大きな「目的」だと私は、考えています。 ですから、少しの諍いなどは、当然あります。 それをどのように受け止め自身の中で消化していくか。それを学ぶことが、子供達にとってとても大切なことだと考えています。 ふだんの生活や考え方や感じ方、それらは必ず自身の全てに現れてくるものです。 ふだんから他人に「合わせられない」者が、どうして激しい組手の最中、相手に合わせることが、出来るでしょうか?出来るはずが、ありません。 相手のあることとは、何もカラテ、組手に限ったことではありませんが… 例えば、いつも力任せの組手だけで相手に勝てるほど競い合いとは、甘くありません。 相手の強弱や気持ち、心を読む。 つまりは、相手を「思い遣る」ということでも、ありましょう。 それを、ふだんの生活から学ぶこと以上に合宿などの特別な環境の中で体験そして学ぶことの大事さを感じてもらう。 それが、私たちの「合宿」の本来の意味なのです。多くを経験体験するとは、そういうことです。 どんなことでもそうですが、特に子供達にとって何事も全て「貴重な時間」であり「学び」なのです。
by katsumi-okuda
| 2016-07-19 20:04
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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