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武道カラテ稽古日記

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努力…ジレンマ

 私の仕事の一環として「読書」があります。
どんな分野のものでも、必要とあらば読みます。
そして、その中で興味を惹かれるものがあれば、もう少し踏み込み調べたりもします。

 ということで今は、数学やら生物、つまり理系に偏っています。
そのなかで「生物」…昆虫の類いに興味を惹かれています。
といっても、今では昆虫に満足に触れないでいる年代なのですが(小さい頃は、何でもなかった事が出来なくなったりしますね)

 蟻やカブトムシのように「外骨格」つまり「骨が外側で筋肉が内側にある」というヤツですね。
…正直、憧れてしまいますね。
何故って…力は強いし(自重の100倍近くを持ち上げたり驚異的な早さで動けたり…)何より「打たれ強い」です。というか「無痛」なのだそうですが…それは、ちょっとどうかなと思ったりしますが…

ともかく、まだまだ自然豊かな地元の周辺では、いくつもの「彼ら」に会ったりします。
それらを感じながら時節の移り変わりをひと時、感じています。

 さて、そんなことを思うのも、少し訳があります。
どんなに鍛えても、よる年並と申しましょうか…
痛めた箇所や経年変化(劣化)した筋力や関節は、時として悲鳴を上げます。
…そして、そんなとき、ふと本気でうらやましいと思ったりしてしまいます。

確か総本部で修業時代の十代の頃も、そう感じていました。
「いっその事、腕に鉄でも仕込みたい」と本気で考えたりしていました。
それくらい手足は、いつも組手でボロボロにされてましたから…

「なら…鉄にならなくても鉄のようにしてしまえばいいじゃないか」
と次兄の一言。
何故か、素直にそれに従い実行しました。
高校から大学時代、本気でそれに取り組みました。
 初めは、満足に出来るはずもなく、元々「努力」とは無縁の弱虫でしたから…
でも、それでも、続けてこられたのは「痛いのが嫌だ」「負けるのが嫌だ」からです。
だから、続けたのです。
負けて惨めな自分が、嫌だし、そんな恐怖時間を少しでも和らぐようにするために…


 努力とは、結果「反復」そして「その継続」に他ならない。
コレと決めた事を毎日々繰り返していく事。
その作業とは、とても地味で時として退屈であり苦しみさえ味わう事になる。
その間にエキサイティングなことなんて皆無!!


努力、つまり「継続」出来るということは、一つの才能だと言った人がいますが、本当だと思いますね。
でも、その「才能」というヤツは、誰もが、もっているモノなんだということに皆さん気付いてもらいたいですね。
 
そんなことを言っても、三日と続けられないのが、人というものですね。
ですから、継続していく対象に関して興味を抱くこと、つまり好きになる事がまず第一。
無論、いやなことをやらなければならない時もありますので、それはそれで別のモチベーションを持たねばなりませんね。どちらにしても、まずは自分の気持ちを真っ直ぐにそこに向かわすことが第一
です。

 そして、あまり構えずに向かうことも大切です。
よしやるぞ!ではなく、少しの時間を利用しやることです。
開いてる時間が、あればやってみることです。
私は、元々飽きっぽい性格ですので、勉強にしても鍛錬にしてもそうやってきました。
そして、それは今でも大して変わりはありません。

歩くとき姿勢を正し少し大股で早足で歩く。
(ちなみに私は歩くのが、早いです(^^)
気がついたとき「深呼吸」をしてみる。
(私は、周囲に気を配り、そっと息吹をして全身を固めたりします…変ですが)
荷物を持ってないほうの手は、しっかりと握る。
(これはもう習慣です…絶えず暇なら自分の正拳を確かめています)
たったこれだけでも、ふだんと違えば「運動」になるのです。
そして、それらは、次の「キッカケ」になるのです。


運動することのキッカケさえつかめれば、あとはそんなに難しくはないのです。
勉強にせよ鍛錬にせよ「やればやっだけの効果、成果」があることをしっかりと自覚することです。

ともかく、初めはそんなに気負わないことが大切です。
なんとなくでも、いいと思います。
身体が、ついてこなければ適切な心「やる気」もついてこないのですから、そんなに焦ることもないと思っていますが…。

 それでも、私のような者になるとそうも言ってられないのも又事実ですから、痛し痒しです。
筋力をつけるということは、取りも直さず「壊す」ということと同義語です。
ですから、その度合いと加減が大事なのですが、どうしても「やり過ぎて」しまう。
…ジレンマ…
そういう言葉が、今の自分に一番合っているかもしれませんね。
努力…ジレンマ_a0026020_14463024.jpg

by katsumi-okuda | 2014-10-03 14:48 | 稽古日誌