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武道カラテ稽古日記

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何気なくこなす技

  先日、机の奥で眠っていたG-ショックが、出てきました。もう十年オチの代物。
当然、電池も切れています。少し考えて街の時計屋さんに持ち込むことにしました。
どうせだめだろうなと言う思いもあり、電池交換を頼みに行きました。大抵、体よく断られたりするのですが、そこの高齢の御主人は、10分程時間を潰してきてくれれば、やっときますよと仰いました。半信半疑でそれを頼み、暫くしてもう一度店を訪ねると完全に元にもどっていました。当然のように時間も月日も合わせてくれています。持ち主の自分でさえ月日や時間の合わせ方もわからなくなっているものを当たり前のようにこなしています。ひさしぶりに感心してしまいました。当然と言えば当然なことなのでしょうが、この当たり前のことが、何事につけてもやらない出来ない人達が、たくさんいる今、そこに一つの姿勢を見る思いがしました。

 それとは反対の事…。
未だもって恥ずかしながら、この世界では、誹謗中傷が横行しています。その言い出した者たちが、曲がりなりにも師範、先生と呼ばれている人達なのですから呆れ果てて怒る気にもなりません。誰かに何かあれば、たとえ袂を分けていてもその人の事を慮り、心配してあげるのが人の路のはずです。人の不幸に輪をかけて喧伝するとは、武道をやる者としての資格すらありません。本当に行を修め人に範を示さなければならない者は、常にその言動に責任を持ち日々の営みを慎むべきものであり、当たり前のこと当然の常識や道徳・倫理観をもって、一社会人として歩まねばならないと深く考えてしまいました。
 幸い私の周りには、そのような方はおりません。
真剣にカラテのこと武道の事を考え実践されている方々ばかりです。類は友をの例えではないですが、どんなものごとでも真面目に真摯に取り組まれている方々とこれからもおつき合いしたいと思うばかりです。
by katsumi-okuda | 2005-05-24 15:14 | 稽古日誌