2013年 09月 12日
勝つ為のメソッド1…競技用
競技、大会に勝つ為に何をすればいいか!?
この問いに完璧に応えられたとすれば、それだけで革命的なことだと思います。 ですが、確実な答えはないにしても、ある程度の客観的な指針を私たちは、持つべきだと思います。 ただ闇雲に時間ばかりかけたり、非効率的な根性論的な鍛錬や子供の成長に阻害のあるようなトレーニングは、それこそ労多くして得るものは少ないと言えます。 まず、私たちの競技特性を客観的に考察しそれに沿うメソッドを考えてみましょう。 よく言われるのが「中距離ランナーの心肺機能とミドルクラスのリフティング能力」 つまり、800mを同タイムで三本走破できること。例えば100㎏前後のベンチプレスが複数回出来ることとなるでしょうか。 要は「基礎体力」が第一に上げられます。 いくら技が、優れていても「打たれ弱い」「スタミナがない」「力がない」では勝てる確率は著しく低下してしまいます。ましてや競技の特性上「打たれる」ことを前提とし自らの身体を前面に押し出さなくてはならないのですから「身体作り」は最低限であり最重要でもあります。 最低でも、自分と同体重のクラスで秀でるくらいの「基礎体力」は目指すべきですね。 無論、打たれずに打つことは武道の醍醐味であり究極の目的です。 しかし、相手と対峙し間断なく、それこそ無数に飛んでくる打突に直面しそれを完遂することは、相当の技量と経験がなければ至難と言えましょう。 ですから、どうしても「基本」となる「体力(心肺機能・筋持久力・筋力等)」は必須となるのです。 さて、では少年部に至ってはどうでしょうか!? 実例検証されていることとして低学年から小学4年程度までは「神経系のトレーニング」に重きを置く事が大切と言われています。 つまり、飽きないように意欲的に楽しみながらさまざまな運動にふれ全身の身体機能の口上に努めることが大事。ですが、一つのことを修得しようというなら最低でも週二回以上同じ練習を繰り返さなければ効果は、さほど期待出来ないそうです。 一週間のうちにあれもこれもと細切れのようにやっていては、もったいない、効果が出ないそうですから、その辺りの注意は怠るべきではありませんね。 また、過度な筋力トレーニングやスタミナ稽古も、どうかと思います。 ふだん学校での体育や部活でしっかりと動き、道場である程度やっているのならば、そんなに無理をしなくても構わないと私は思っています。それよりも、過度な負担をまだ成長しきっていない身体にかけることは、その後の成長を阻害したり、大きな故障の原因にもなりかねないことを私たち大人は理解しておかなければならないと思っています。 ただ、どうしても上に活きたいという強い本人の意志があるなら、本人の日々の体調を十分考慮した上で「補強鍛錬」は、やらせるようにしています。 少年部に関して、競技で勝ち上がる上で大事なことは、やはり「意識・心」だと思っています。 無理をせずふだんの稽古でしっかりと稽古そして試合の意味を考えさせながら成長に見合う「理」を養い、何事にも通用する「継続で来る強い心・失敗に挫けず自身の次への糧に出来る理」を私たちは説いていかなければなりません。 「気持が強い」ことは、大切なことです。 これは何も少年部に限ったことではなく、全てのことに通ずるものだと私は考えています。 辛く地味な稽古を淡々と続けていくこと。 コツコツと毎日の勉強を続ける。 それが、出来ること、それが「強い心」だと私は思っています。 半解に少しくらい組手や型が上手かろうが、地味な稽古や日々の些末な行いを嫌がる者に上はないと断言します。それらを良くする者たちが、世界や全日本で活躍した皆さんの先輩たちなのですから。 初めから強い上手い人は、そういません。 後に強くなった人こそ、初めはとても目立たない人たちなのです。 目立たず、いつもコツコツと稽古に励み、私の言うことを一言一句聞き漏らさぬ勢いで丹念に稽古に勤しむ。はじめは数回しか出来ない拳立てを一年もたつと数十回、そして三年たつと…。 そんな人たちだからこそ、自然「体力」もつくというものなのです。 それでも何にせよ指針は必要ですね。 「基礎体力」として上記と合わせて少し書き留めておきましょう(一般部用) 1、800m×3 同タイム前後で走りきる。 2、拳立て アゴが床につくまで下ろして行い50〜100回 身体をしっかり下ろしきること。上半身だけで挙上しないこと。 3、腹筋 一分間で100回前後 誰かに足を抱えてもらい膝を曲げ、背中中央以上床に着くこと。 4、ジャンピングスクワット 100回 最低、膝と大腿部が床と平行になり、出来るだけ高く飛ぶこと。 これらは、あくまで代表的な数値ですので、それ以上出来れば尚良い。 加えて「柔軟」であるにこしたことはない。怪我の発生率や完治にも影響しますが、先天的にカタい身体の場合は、決して無理はしない。 しかし、実はこれがきちんと出来ている人とそうでない人では、後の成果等(怪我の治り具合)に大きな差が出ることを忘れないで、ふだんからコマメな柔軟を心がけること。 特に一般(青年)部黒帯は、これらは試合に出るでないに限らず出来なければならない。 それ以外の人たち(少年部、女子、壮年)は、それぞれ個人差が大きいので、ここでは割愛しますが… ちなみに私は、絶えずこの数値目標をクリア出来るようにしています。 …さて、あと何年これをクリア出来るかなぁ…って考えてしまう今日この頃。
by katsumi-okuda
| 2013-09-12 01:59
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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