2012年 07月 05日
何年やっても…
夏休みを終えにして…頭が…別の意味で痛いです。
夏期講習がありますので、それ相当の準備が必要となります。 無論、決められた工程はあるのですが、一人一人の成績向上を目指すとなると… 何年やっていても、頭を悩ますものです。 去年までのデータは、使えても、相手は「人」です。 細々とした修正なり補正は、必要となります。 生徒一人一人の欠点・弱点をとらえ、それらを補正し強化していけるように指導していかなければなりません。 そして、これらは「選手」の指導にも通用することです。 去年までのデータは、参考になるものの、そのままの練習メニューでいいかというと… 大体が、そうもいきません。 それは、選手自身も、気づいています。 その度に皆で「苦悶」しているのが実情と言えます。 有り余るほどの時間(練習)が、あればいいのですが、今の時代そうもいきません。 社会人であり学生の身の上では、限られた時間しか使えません。 それだけに効果的・合理的な稽古が、必要となります。 ある意味、この時点から「試合」は、始まっているとも言えます。 ただ目的意識の強い「選手たち」は、それでもまだいいほうです。 自分でも、考え実行出来るのですから。 しかし、これが年端もいかない子供たちや今イチ意識の薄い「経験浅い選手」となると… 「牛を水飲み場に連れて行く事は、出来る。しかし、そこからは本人次第…」 そんなことを訓戒された総裁の言葉を思い出します。 そして、これらは「勉強」でも、また同じなのです。 極論すれば、はなからやる気のある生徒もしくは、成績のいい生徒たちは、何をやらせていても、出来るようになるもの。適正な教材と指導が整えば誰が教えていても、同じように結果が出せるものなのです。しかし、それに当てはまらない大多数の生徒達…それこそ「個性」のぶつかり合いです。 個々に「きめ細かな指導」を心がけねばなりません。 今回から道場の「夏合宿」でも「勉強」をみることとしました。 これは、長い時間をかけ「生徒の人となり」を見極める時間を私たちがもつこと、そして、少しでも「勉強に対する別の見方」をしてもらう機会となればと考えての事です。 …しかし、何年やっていても…難しいのには変わりありません。 実は、私も「その他大勢の生徒&道場生」でした。 でも「変わった子」で「負けず嫌い(上昇志向!?)」でしたから、ある時を契機にその意識と成績がリンクしだしたことがありました。 また、長く教鞭をとっていると同じような事案を目にする事もあります。 どちらにしても、要は「自身の考え方・感じ方」なのです。 さまざまな経験を通し、その中から「別の考え方感じ方」を身に付け、それこそ「別の世界」を観てもらいたいと思っています。 例えば、出来なかった教科が出来るようになる、勝てなかった相手に勝てるようになった時、どんな感じがするのか、どんな事をその先に思い描く事が出来るのか。 それを多くの子供たちに知ってもらいたいと切望しています。 少なくとも「別の見方・考え方」そして「そのやり方」を伝えたいと思っています。 勉強にしても、カラテにしても、それは同じです。 見方を変え、考え方感じ方を変えていきましょう。 …私は、そのために今暫く「苦悶」することと致します。
by katsumi-okuda
| 2012-07-05 00:09
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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