2011年 09月 19日
大会総評…負けて学ぶもの
まずは、今大会で結果を残せなかった道場生のみなさん。
初めての大きな大会への出場を果たした水戸の「小さな三姉弟」の皆さん。 本当によく頑張りましたね。実は前日まで私は、そのことを思い柄にも無く緊張していました(^^) 特に弟くんは、ちゃんと出場してくれるだろうか。 お姉ちゃん達は、大丈夫だろうか。 そして、久しぶりの大会出場となるY田三兄弟。 自分にとっては、誰もが「道場生」なのですが、特に子供達は私にとって子供いや孫のような存在…。 ですが、想像以上に皆、頑張ってくれましたね。 この頑張りは、必ず皆さんのこれからに大きな力となってくれることを忘れないで下さい。 そして、また機会あれば挑戦してみましょうね。 負けて悔しかったのでしょうし、痛く辛かったことでしょう。 負けて試合場を下りたその眼から大粒の涙がこぼれていた人たちも多かったです。 でも、時としてそれは、大変貴重な体験となるものなのです。 物事は、いつも自分の思う通りにはいかないものです。 だからこそ人は、自分のいろいろな力を使い、それを乗り越えようとする。 また、自分のそれに合わせていこうと努めるのです。 そうです。まるで「組手」のように…。 どんなに我を通そうとしても相手のいる事です。 相手のことをよく見て、考えて上げられる「本当の心の強さ」をもたねばなりません。 そして、これを気づかせてくれた「相手」に深く感謝しなければなりません。 そのために試合の前後に「挨拶・礼」があるのです。 また、この試合を運営してくれている数多くのスタッフや関係者ご父兄の皆さんに対する感謝の気持ちも、顕わす一つとして「試合場に対する礼」があることを忘れないで下さい。 小さな道場生にとって技術的な事は、まだまだこれからで十分。 それよりも、ふだんの稽古や日頃の行いや考え方感じ方を大切にして下さい。 組手やカラテは、道場だけで学ぶものではありません。 そこを通し、いろいろな所で「学ぶ」姿勢を忘れないようにして下さい。 ただ試合に出続けていくと年代に関係なく様相は変わっていくもの。 今回、試合を間近で観る事が出来なかった本部のT嶋くん、高校の部イブ、そして初参戦マサシくん、 壮年部S場さん、T野さん、一般部Oちゃん…。 そして、入賞したものの…ケント指導員とY崎指導員。 全員、これからの稽古で口頭でそして実地で伝えていきたいと思います。 相手と同じ事をしていては、何も始まらない。 相手と同じ事をして勝てるのは、自分が相手より大きく強いときだけ。 勝ち上がる為に何が、今の自分にとって必要で、そして何が足りないか…。 その身体と技を支える「心そして意」をどう強きものにしていけるか。 試合というもの、強くて勝てるのは第一歩。 次に上手くある事。 そして、それを全開でいつも通り出せる「意」をふだんより磨く事。 いつもいつも勝てるとは、限らない。 今回勝てた人たちも、一応に気を引き締めていたことは良しとしましょう。 …まだまだ、やることは多い。 全員、まだそれでは半解と知りましょう。 本当に強くあるとは、どういうことか。 何気ないふだん、そして私たちの稽古は、何を求めなければならないか…。
by katsumi-okuda
| 2011-09-19 15:30
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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