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武道カラテ稽古日記

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いろいろな意味を持たせて…

 ふと鑑を観ると…何かしら見知らぬ筋肉(!?)の陰が肩口に見かけられます。
そして、少し肋が浮き出ています…別に極端に痩せた訳ではないのですが…。
この季節なのに体脂肪が、減り筋肉周りの筋が少し明確になってきています。
寒い季節ですし、あまり自分の身体を鏡に映して「ポージング」もしませんし(それほどナルシストでもないつもりですし…)気がつかなかったのですが、体格に変化が顕われています。
…一応、良しとしましょう。健康には差し障りはなさそうですから…。
ただ、あまり脂肪が落ちるのも考えものなのが、この世界の悩む所(元々、打たれ弱いですから、ある程度の脂肪は必要と考えております)でもあります。

 年明けに試合を控えている選手もいますが、私の稽古の主体は、この時期「調整」としての意味合いのための「型」を行っています。
 型の鍛錬の方法には、いろいろあると考えております。
時に教程通りに力の強弱、緩急、そして型全体の流れを意識し、行うものが一つ。
そして、独り稽古の要として「調整のための型」…極力、ゆっくり行うものがあります。
一定の速度と腰の高さを維持しながら軸の有り様と変化、下肢からの力の伝わり方の確認などを主に行うようにしています。それが、何の為か、いつごろから始めたものなのかは、定かではないのですが、私には、時として有効に作用しているように感じております。

 ただ回転を主体とした「裏の型」をゆっくりと行うのは、流石に注意が必要ですし、それだけに体軸の保持が試される試技だと思っております。
特に「裏の型」は、総裁によくやらされました。
やっていた当時は「なんでこんなことを…」と思いながらもやっていましたが、それこそ数えきれないほど、やり込んでいくと…そのあとの組手や普通の動きの何と容易なことに改めて刮目したものです。
そして、その感覚を求めて今も、それを行っていることも確かですから、皆さんにも、特に子供たちや壮年の方々には、必須と定め行ってもらっている次第です。

 確かに型が、すぐに実戦、特に競技の組手に役立つとは言い難いものがあります。
しかし、先陣の智慧の証である型には、得る所は多いものだと感じております。
少なくとも、そして、これからも、どの型においても怠り無く日々続けていくことで、その効用は、無意識に自身の心身に顕われるものだと思っております。

 すぐに結果を欲する所が、今の私たちの悪しき点だとも思っております。
あたかも、人の体内にゆっくりと効いていく漢方のように、それを捉えて稽古を進めていくこともあながち悪いことでもないと思っています。

「型で突きの手首が、わずかに曲がっている人が、激しい打突の最中や試し割りのときに、効果的な突きを突けるはずがありません。そんな人は、大抵、手首や拳を痛めています。
私は、主審として選手の間近でそれを観て、そして確信しています。強い選手や勝ち上がる人は、少なからずそれが正しいことを私は、知っています。ですから、みんなも、少しずつの注意を向けて型をやるように!!」そう少年部には、注意を促します。無論、私たちも同等以上の注意は怠るべきではありませんね。

そして、いつも自分の型に自身で「駄目だし」が出来るようでなければならないと思っています。
もう少しこうしよう、ああしてみようと絶えず創意工夫は、あってしかるべきだと思っています。
特にこの時節、皆さんも、少々思考(志向)を変えた型を工夫し、やってみては如何でしょうか。

P S 十月に実施した「技術講習会」の模様が掲載される「月刊フルコンタクトカラテ2月号」ですが、幾分安価で皆様に購入して頂けるようにしますので、道場単位で申し込んで頂ければ幸いです。
発売は22日以降で、価格は後ほど私たちに効いて下さい。
これからの道場そして団体の宣伝の為に一つ、ご協力をお願い致します。
by katsumi-okuda | 2010-12-20 01:13 | 稽古日誌