2010年 02月 24日
痛みと「我慢」と…
私たちのカラテに限らずスポーツには「痛み」そして「我慢」がつきものです。
そして、特に今の子供たちとその相関について…。 「組手は痛いから嫌だ。先輩たちや大きな人たちとやるのは嫌だ」 よく子供たちから出る言葉なんですが…痛くないスポーツもなければ、痛くないカラテはもっとないんだけど…と思ってしまいます。 確かに、あまり身体の大きくない子や年端もいかない子たちからすれば当然の言葉(本能)かもしれませんね。ですが、特に「武道」は、それを含めて「稽古」することが本質なのです。 私たちの子供の頃は、何でもかんでも「我慢」させられていた気がします。 道は土と石だらけ、学校の校庭でさえ石がゴロゴロしていました。結果、転べば、ただで済むはずがありません。膝も肘も、時として顔面も傷だらけでしたね。それでも、親や先生は、いたって平然と放置していてくれました。というか、そんなことで構ってくれませんでしたね。 そんな経験からか痛みや危険に関する能力や「我慢」を身をもって覚えていったのではないでしょうか。 確かに今の時代にそこまでしろとは、いいませんが、どうも今の子供たちは過保護にすぎる場合が、間々あるような気が、してなりません。 その結果、何事に対しても「言い訳」をつけ、続かないことを良しとする傾向があると思っています。 どんなことでも、そうだと思います。 何事も全てが楽しい事や楽なことばかりではありません。その多くは辛く厳しいものです。 そして、それに対し、どのように向かっていくか。どんな我慢をしたらいいのか。 幼いうちから体験として、または「習慣」として身につけるべきだと思います。 但し、何でもかんでも「我慢」すればいいというものでもありません。 「良い我慢」を身につけられるよう多くの体験や経験を特に子供たちには、積んでもらいたいと思っています。そして、その「良い我慢」を私たち大人は、子供たちに適切に与えることを思考し、自身も又それを実行しなければならないと思っています。 ちなみに病気や怪我の我慢は、難しいですが程度ものですし、本人の適応力や免疫力によると思っています。ただ子供たちの言う「あそこが痛い」「熱がある」は…判断が難しいモノがありますね。 私の見解ですが、少しの熱や怪我は、無視していいと思っています。 (但し、病院での検査の結果、安静と出た場合は、どんな軽症でも、それに従いましょう…私ぐらいです。従わないで悪化させてる愚かな人は…(^^) …昨日、稽古終盤、ふだんの通り「スネ当てとグローブつけて、下段と突きだけでいきます」と… 始めてすぐに違和感が…あっ…忘れてた「骨折」してから始めての下段有りだ…。 案の定、動きがバラバラですが、何とか誤摩化しました。 かなり痛みも少なくなってきたのですが、ここから治りが遅い気がしています。 と言っても、これだけ動かしてれば無理でしょうし…自業自得といったところです。 この「鈍痛」とは、これから暫く、いや多分一生付き合っていくんだろうなぁ…と何か感慨深いです。
by katsumi-okuda
| 2010-02-24 23:48
| 稽古日誌
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プロフィール
武道歴四十余年。主たる武道極真カラテ。昭和の名人・達人に薫陶を受け現在、私塾教育経験を活かし新たな指導法を展開。自らも日々稽古を続け、理論と実践の合一を目指しています。
道場指導以外にもスポーツクラブでのカラテ普及に努め、今まで空手に縁のない人たちに空手や武道の良さを知ってもらっています。 カテゴリ
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